OpenBravo POS Distribution Lab
OpenBravo POS Distribution LabではOpenBravo POSとOpenBravo POSから派生して開発されているPOSシステム、そしてそのPOSシステムとオープンソースのERPとのデータ連携について、調査及び研究しその成果をまとめています。
ページ目次
- OpenBravo POSとは
- OpenBravo POS Distribution
- 関連するコンテンツ
OpenBravo POSとは
OpenBravo POSは、オープンソースのPOS(Point of sale)システムです。OpenBravo POSは、インストールして使用するデスクトップアプリケーション(スタンドアロン型のアプリケーション)です。使用するためにネットワークに繋がっている必要はありません。
ネットワークに繋がっていなくても使用する事ができるというのは、店舗での利用が想定されるPOSシステムにとっては、とても重要です。世界中にはインターネットへの接続が日本のように安定して確立している所ばかりではありませんし、日本でも機器の故障などの理由によりネットに繋がらなくなる事もあると思います。ネットにつながらないとPOSが開けられないのでは、店舗運営ができず、大きな機械損失となってしまいます。
一方で、多店舗展開しているような企業だとPOSで利用するマスタデータを統一し、売り上げのデータを本社で集計したいと思うでしょう。OpenBravo POSはスタンドアロン型のアプリケーションですが、商品のマスタや顧客のマスタをインポートしたり、売り上げデータをエクスポートしたりする仕組みが用意されています。
その仕組みはActiveMQというサーバーを仲介者とします。ERPなどの基幹システムからAcitveMQサーバへ商品や顧客のマスタが送られ、OpenBravo POSはそのデータをActiveMQサーバーから好きな時に受信する事ができます。売上のデータはOpenBravo POSから、ActiveMQサーバーへ送信され、本社の基幹システムに取り込まれます。ActiveMQサーバーが仲介者となることにより、OpenBravo POSと基幹システムとのデータのやり取りを非同期で行う事ができます。
OpenBravo POS Distribution
OpenBravo POSはオープンソースのPOSシステムです。openbravo社が中心となって開発されていましたが、openbravo社の戦略により、openbaravo社が中心となっての開発は2010/11/3に公開されたバージョン2.30.2以降停滞しているようです(※OpenBravo ERPにはWeb POSのシステムが組み込まれているようで、この辺りもOpenBravo POSの開発が停滞している理由かもしれません)。
OpenBravo POSは、Javaのデスクトップアプリケーションとして開発されていますので、良い意味で枯れた技術を活用して開発されています。そしてGPLライセンスにより、OpenBravo POSより派生して作成されているPOSシステムがいくつも存在しています。
ここでは、OpenBravo POSから派生して開発されているPOSをOpenBravo POS Distributionとして紹介します。
uniCenta(ユニセンタ) POS
OpenBravo POS Distributionとして有名なのがuniCenta POSです。BOSSIE AWARDSを受賞しています。
PC POS
日本のオビスター株式会社が中心となって開発しているOpenBravo POS Distributionです。
Wanda POS
uniCenta POSからフォークして開発されているPOSシステムです。iDempiereとActiveMQを通してデータをやりとりするプラグインが提供されています。