JPiere7.1とJPiere8.2のインストール
JPiere7.1 - 8.2インストールは、基本的にiDempiereのインストールと同じです。ここでは、主にJPiereのインストールから実際に使用するまでの注意事項を掲載しています。
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JPiere(ジェイピエール)は、オープンソースのERP iDempiereの日本商習慣対応ディストリビューション(頒布形態)であり、プラグイン群です。iDempiereのバージョンと、iDempiereのプラグイン群であるJPiereのバージョンの整合性を保つ事は重要です。そのため整合性を分かりやすく保てるように、JPiereのバージョン番号はiDempiereのバージョン番号に合わせています。
JPiere7.1 - 8.2 では下記のシステム環境を想定しています。OSDNで公開しているインストールパッケージも下記のシステム環境用のインストールパッケージになります。
【OS】Windows 64bit, Linux 64bit
OSDNで公開しているJPiere7.1 - 8.2 のインストールパッケージは64bitのWindowsとLinuxのみ用意しています。それ以外の環境で使用したい場合は、JPiere7.1 - 8.2の開発環境を構築し、自身で使用する環境に合ったインストールパッケージを作成して下さい。
【DB】PostgreSQL
◆JPiere7.1 - 42.2.5
JPiere7.1で使用しているPostgreSQLのドライバーは42.2.5です。このドライバーに対応しているPostgreSQLを使用して下さい。
そして、JPiere7.1のダンプファイルはPostgreSQL10.4で作成しています。そのため、このバージョンより下のバージョンを使用する事はおススメ致しません(PostgreSQLのダンプファイルは、下位のバージョンでのリストアは保証されていないはずですので…)。
◆JPiere8.2 - 42.2.18
JPiere8.2で使用しているPostgreSQLのドライバーは42.2.18です。このドライバーに対応しているPostgreSQLを使用して下さい。
そして、JPiere8.2のダンプファイルはPostgreSQL11.10で作成しています。そのため、このバージョンより下のバージョンを使用する事はおススメ致しません。
【Java】 Java11 or Java12
JPiere7.1の公開インストールパッケージはJava11もしくはJava12で動作します。Java11がLTSになっていますので、基本的にはJava11を使用する事をオススメします。
JPiere8.2はJava11、Java12に加えてJava13、Java14、Java15も正常に動作すると思いますが、LTS版であるJava11を使用する事をオススメします。
【補足説明】推奨システム要件以外の環境へのインストール
推奨システム要件以外の環境へも、自身でJPiereの開発環境を構築しインストールパッケージを作成する事で、インストールする事ができます。
JPiere7.1 - 8.2のインストールパッケージはOSDNのサイトで公開しています。
JPiereのインストールパッケージ
パッケージには、"JPiere Install Package"と"JPiere Source Code"の2つパッケージがあります。パッケージ名通り、"JPiere Install Package"にはJPiereのインストールパッケージを掲載しており、"JPiere Source Code"には、JPiereのインストールパッケージを作成した時点のソースコードを掲載しています。
OSDNのサイトで公開しているJPiere7.1 - 8.2 のインストールパッケージ(Install Package)には、64bitのLinux用のインストールパッケージと64bit用のWindowsのインストールパッケージと、両方のインストールパッケージで使用できるPostgreSQLのダンプファイル(ExpDat.jar)があります。
ファイル | 説明 |
JPiereServer71.Linux.x86_64.zip | Linuxの64Bit用のJPiere7.1のインストールパッケージ |
JPiereServer82.Linux.x86_64.zip | Linuxの64Bit用のJPiere8.2のインストールパッケージ |
JPiereServer71.Win.x86_64.zip | Windowsの64Bit用のJPiere7.1インストールパッケージ |
JPiereServer82.Win.x86_64.zip | Windowsの64Bit用のJPiere8.2インストールパッケージ |
ExpDat.jar |
JPiereのダンプファイル。ZIP解凍して下さい。 |
【補足説明】PostgreSQLのダンプファイルについて
- PostgreSQLのダンプファイルはLinux環境でもWindows環境でも、リストアする事ができます。
- JPiere7.1のダンプファイルはPostgreSQL10.4で作成しています。
- JPiere8.2のダンプファイルはPostgreSQL11.10で作成しています。
【注意】リストアするダンプファイルはJPiereのダンプファイルを使用して下さい。
JPiereをインストールする際には、インストールパッケージに含まれているダンプファイルではなく、OSDN上に掲載されているダンプファイルを使用して下さい。
インストールパッケージのdataフォルダ配下にあるダンプファイルは、iDempiereのダンプファイルであり、JPiereのダンプファイルではありませんので注意して下さい。
JPiere7.1 - 8.2のインストールは、基本的にiDempiereのインストールと同じです。JPiere7.1 - 8.2の推奨システム要件とリストアするデータベースのダンプファイルにだけ気を付ければ、難しくはありません。
JPiereへのログインはiDempiereへのログインとまったく同じ方法です。JPiereのログインIDはメールアドレスの設定になっています。
ログイン
JPiereにはデモ環境として"OSS ERP Solutions"というクライアントを用意しています。OSS ERP Solutionsのクライアントには次の情報でログインできます。
◆デモクライアントにログインできるユーザーIDとパスワード
※スパムメール防止のため、ログインIDとして使用しているメールアドレスの"@"の表記を"(at)"としています。実際にログインする際には"(at)"の部分を"@"に置き換えて下さい。
ユーザー名称 | ログインID(メールアドレス) | パスワード |
SuperUser | superuser(at)oss-erp.co.jp | System |
OSS ERP Solutions Admin | admin(at)oss-erp.co.jp | admin |
ユーザー01 | user01(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー02 | user02(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー03 | user03(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー04 | user04(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー05 | user05(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー06 | user06(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー07 | user07(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー08 | user08(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー09 | user09(at)oss-erp.co.jp | password |
ユーザー10 | user10(at)oss-erp.co.jp | password |
◆デモクライアントにログインできるユーザーが選択できる職責(Role)
デモクライアントにログインできる上記のユーザーには次の3つの職責を割り当てています。ログイン時にどの職責にするのか選択して下さい。
職責 | メニュー | 説明 |
Admin Role | Menu | 管理者用 |
Power User Role | JPiere Basic Menu | パワーユーザー用 |
Training User Role | JPiere Training Menu | 練習用 |
OpenJDK11をWindows10にインストールする
PostgreSQL10をWindows10にインストールする
【インストール】PostgreSQLの初期設定とiDempiereのダンプファイルのリストア
JPiere7.1をWindows10にインストールする
【補足説明】iDempiere & JPiere を活用したい方&学びたい方へ
iDempiereとJPiereはオープンソースのため、ソースコードを読んだり、インターネットに散見される情報を拾い集めて学習する事は可能ですが、それには膨大な時間と労力が必要です。そして、独学ではなかなか全体像が把握できず、木を見て森を見ず"という状態に陥りやすくiDempiereとJPiereを正しく理解し活用する事は困難でしょう。
そこでJPiereの母体となっている、iDempiereをよりよく知ってもらい上手に活用して欲しいという思いから、オープンソースのERP iDempiere(アイデンピエレ)を体系的に学べるトレーニング講座を用意していいます。iDempiereのトレーニングを受講して頂く事で、効率よくiDempiereを学ぶ事ができ、不用意なトラブルを未然に防ぐ事にもつながります。