レポート及び帳票関係のカスタマイズ
ここではオープンソースのERP iDempiere(アイデンピエレ)の日本商慣習対応ディストリビューションである、JPiere(ジェイピーエール)に施されているレポート及び帳票関係ののカスタマイズについて紹介しています。
レポートの管理区分
JPiereはレポートを次のように区分して管理しています。
一覧レポート
一覧レポートは、文字通りデータを一覧表示するレポートで、データを確認するための管理帳票です。iDempiereに備わっているレポート開発機能で、多くはパラメータ設定だけで開発する事ができます。JPiereでは、この一覧レポートをさらにその用途に毎に3つに区分して管理しています。
◆チェックリスト
業務の状況を確認&把握するためのレポートはJPiereでは”チェックリスト”としています。業務担当者が、チェックリストで状況を確認し、業務を滞りなく遂行できるようにするためのツールとして活用する事を想定しています。
◆一覧レポート/詳細レポート
“一覧レポート/詳細レポート”は、単純にデータを一覧表示させるレポートです。
◆合計レポート
“合計レポート”は、データを何らかの基準で合計して表示させるレポートです。
定型レポート
定型レポートは、納品書や請求書などのように、得意先などに送付するために、ザイン性が必要となるレポートです。 iDempiereに備わっているレポート開発機能で、多くはパラメータ設定だけで開発する事ができます。
会計レポート
iDempiereの”会計レポート”の機能を活用した開発したレポートです。”会計レポート”では、レポーティング対象となるデータが”会計の仕訳データ”に限られるという制約がありますが、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表や、クロス集計が必要となる管理会計レポートを簡単に作成する事ができます。
ジャスパーレポート
iDempiereはオープンソースのBIソフト”ジャスパーレポート”のレポート編集ツール”JasperSoft Staudio”で作成したレポートを表示する事ができます。
一覧レポートの表示レコード数の制限
データ量が多くなってくると、一覧レポートの表示の際に、思わず大量データの表示を実施してしまい、システム的に負荷が高くなる事があります。そのような事を防ぐために、一覧レポートに表示するレコード数を制限できるようにしました。