【JPIERE-0611(v11)】入金金額と消込金額の差額を売上請求伝票で費用処理する

 入金伝票ウィンドウで、入金金額と消込処理する金額が異なる場合で、入金金額が少ないケースにおいて、その差額を売上請求伝票で費用処理するプロセスです。

 想定している使用方法としては、【JPIERE-0216】入金伝票でまとめ請求書を指定した消込処理 等と併用して、請求金額に対して、振込手数料を差し引いた金額が入金されてきた場合に、このプロセスで振込手数料を計上して債権を減額する売上請求伝票を簡単に作成するような使い方です。

プロセスの仕様

このプロセスは入金伝票ウィンドウで実行することができます。

 

実行条件

◆伝票タイプ(必須)

作成する売上請求伝票の伝票タイプを選択します。

◆プライスリスト(必須)

作成する売上請求伝票で使用するプライスリストを選択します。

販売管理で使用するプライスリストで税込のプライスリストが選択できます。

◆支払条件(任意)

作成する売上請求伝票の支払条件を選択します。

入力しない場合、入金伝票に入力されている取引先マスタに設定されている支払条件が使用されます。その設定も無い場合はエラーになります。

◆摘要科目(必須)

差額を費用処理する摘要科目を選択します。

◆税金情報(必須)

差額を費用処理する際の税金情報を選択します。

【補足説明】実行条件に初期値を設定するススメ

実行条件のパラメーター指定が多いですが、費用処理する場合の多くは手数料を想定していることもありほとんどの場合、固定化できるので、パラメーターに初期値を設定して使用するのをオススメします。

 

処理概要

入金金額と消込処理する金額に差異がある場合で、入金金額が少ないケースにおいて、実行条件に従って、債権を減額する売上請求伝票を作成し、債権の減額分を費用処理します。そして入金伝票の消込処理タブに作成した売上請求伝票を追加して、入金金額と消込処理する金額が同額になるようにします。

  • 消込処理する金額より入金金額が大きい場合は、実行できません。
  • 消込処理する金額と入金金額が同じ場合は、実行する必要はありません。
  • 作成する売上請求伝票の取引先は入金伝票の取引先と同じになります。
  • 作成する売上請求伝票の転記日付は入金伝票の転記日付と同じなります。
  • 作成する売上請求伝票の支払方法は「後払い」で作成されます。
  • 作成する売上請求伝票は「完成」で作成されます。

カスタマイズ情報

追加クラス

  • jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.CreateARInvoiceAdjustPaymentDiff