条件に該当するまとめ請求書から請求書を一括で印刷(1つのPDFファイルを作成する)プロセスです。メールの設定が正しく行われている場合には、メールに請求書を添付して送信することもできます。
印刷した請求書は添付ファイルとして保存しておくことができますので、いわゆる電子帳簿保存法の対応にもなります。
まとめ請求書から請求書印刷プロセス
条件に合致したまとめ請求書から一括して請求書を出力し、1つのPDFファイルにまとめて表示します。作成した請求書はメールに添付して送信することもできます。
実行条件
◆メール添付(PDF形式)
ONにするとメールに請求書をPDF形式で添付して送信します。
※メール送信する場合には、メールサーバーの設定が必要になります。設定されていないとエラーになります。
※実運用の際にメール送信する予定がない場合は、誤送信されると嫌ですので、このフラグは非表示にすることをオススメします。
◆メールテンプレート
メール添付(PDF形式)をONにする表示されるフィールドで、メールの本文のテンプレートを選択します。
◆組織
組織を指定して、請求書を印刷(or メールで送信)したい場合に入力します。空欄もしくは*を選択した場合、アクセスできる組織のまとめ請求書が対象となります。※言い換えるとアクセス権限のない組織は対象外になります。
◆請求日付
請求日付で範囲指定して、請求書を印刷(or メールで送信)します。
※まとめ請求書フィールドに入力が無い場合は必須入力にしています。
◆取引先
取引先を指定して、請求書を印刷(or メールで送信)したい場合に入力します。
◆まとめ請求書
まとめ請求書を1つだけ指定して、請求書を印刷(or メールで送信)したい場合に入力します。まとめ請求書を1つだけ指定した場合、他の条件に優先しますので、他の条件に関係なく請求書が印刷されます。
◆伝票番号
印刷する請求書を、伝票番号で絞り込みたい場合にFrom~toで入力します。
◆伝票タイプ
印刷する請求書を、伝票タイプで絞り込みたい場合に入力します。
◆印刷済み
この「まとめ請求書から請求書印刷」プロセスの対象となったまとめ請求書は、印刷済みフラグがONになります。それを利用して、印刷する請求書を絞り込むことができます。
- はい … 印刷済みフラグがONのまとめ請求書を対象とします。
- いいえ … 印刷済みフラグがOFFのまとめ請求書を対象とします。いいえにすることで2重請求をしない様にすることができます。
◆支払方法
印刷する請求書を、支払方法で絞り込みたい場合に入力します。
◆支払条件
印刷する請求書を、支払条件で絞り込みたい場合に入力します。
◆伝票ステータス
「メール添付(PDF形式)」がONの場合、このフィールドに入力されている値に関わらず、まとめ請求書の伝票ステータスは"完成"もしくは"クローズ"のものだけが対象となります。
「メール添付(PDF形式)」がOFFの場合で、このフィールドが空欄の場合は、まとめ請求書の伝票ステータスは"完成"もしくは"クローズ"のものだけが対象となります。入力されている場合は、その伝票ステータスが対象となります。
◆添付ファイルとして保存する
PDFで作成した請求書を、添付ファイルとして保存します。ハッシュ値をつけて添付できますので、改ざんが検知が可能です。電子帳簿保存法への対応を意識した機能になっています。※このフラグがONの場合、JPiere 添付ファイル用ストレージプロバイダーが設定されていないとエラーになります。
参照
【補足説明】適用される印刷書式
まとめ請求書から請求書印刷プロセスにおいて、適用される印刷書式は、下記の設定順になります。
- 取引先マスタの「まとめ請求書印刷書式」フィールドに設定されている印刷書式
- 上記が無い場合は、伝票タイプの印刷書式フィールドに設定されている印刷書式
- 上記が無い場合は、印刷フォームの「まとめ請求書印刷書式」フィールドに設定されている印刷書式
参考
まとめ請求書
◆JPiereオリジナル添付ファイルアイコン
「添付ファイルとして保存する」をONにして、まとめ請求書から請求書印刷プロセスを実行すると、ファイルが添付されます。
◆印刷済み
まとめ請求書から請求書印刷プロセスの対象になるとONになります。
◆印刷日
まとめ請求書から請求書印刷プロセスの対象となって処理された日付が入力されます。複数回プロセスが実行された場合には、直近の実行日が入力されます。
※手入力も出来るようにして、プロセスを実行しなくても請求漏れを防ぐための備忘記録として活用できるようにしています。
◆印刷したユーザー
まとめ請求書から請求書印刷プロセスを実行したユーザーが入力されます。複数回プロセスが実行された場合には、直近に実行したユーザーが入力されます。 ※手入力も出来るようにして、プロセスを実行しなくても請求漏れを防ぐための備忘記録として活用できるようにしています。
◆送付日
「メール添付(PDF形式)」がONで、メールで請求書を送信した場合に、その日付が入力されます。
◆請求書送付者
「メール添付(PDF形式)」がONで、メールで請求書を送信した場合に、まとめ請求書から請求書印刷プロセスを実行したユーザーが入力されます。
添付ファイル
「添付ファイルとして保存する」をONするとPDFで作成した請求書を、添付ファイルとして保存します。ハッシュ値をつけて添付できますので、改ざんが検知が可能です。
電子帳簿保存法への対応を意識した機能になっています。
添付ファイルのメタデータとして、ハッシュ値を保持することができるため、改ざんを検知できます。
メール送信ログ
メールに請求書を添付して送信した場合には、そのメールの文面は、送信したユーザーの「ユーザーメール」タブで確認できます。
【技術情報】コミットのタイミング
メールに請求書を添付して送信する場合は、まとめ請求書1レコード毎にコミットしています。これは実際にメールを送信しているためです。
メールを送信しない場合は、最後に1回だけコミットします。
カスタマイズ情報
追加カラム
下記のカラムをJP_Billテーブルに追加しています。
- IsPrinted … 印刷済みフラグ。このプロセスの対象となるとONになり、次回以降の対象外にすることができます。
- DatePrinted … 印刷日付
- JP_Print_User_ID … 印刷したユーザー。
追加クラス
- jpiere.modification.org.adempiere.process.JPiereBillPrint
カスタマイズ履歴
2024年5月23日(v11) 実行条件の追加
「取引先グループ」と「まとめ請求書作成条件」を実行条件に追加
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