iDempiereの標準機能には、売上請求伝票から印刷する請求書のフォーマットを、取引先マスタに設定して、取引先ごとに発行する請求書のフォーマットを変更することができます。
そのiDempiereの標準機能と同様に、まとめ請求書から印刷する請求書のフォーマットを、取引先マスタに設定して、取引先ごとに発行する請求書のフォーマットを変更できるようにしました。
まとめ請求書から定型レポートを印刷する印刷書式の設定
まとめ請求書から定型レポートを印刷する際には、次の順番で適用する印刷書式が決まります。
- 取引先マスタの「まとめ請求書の印刷書式」
- 上記の設定がされていない場合は伝票タイプの「印刷書式」
- 上記の設定がされていない場合は印刷フォームの「まとめ請求書の印刷書式」
取引先マスタ
取引先マスタの「まとめ請求書の印刷書式」フィールドに、まとめ請求書から印刷したい印刷書式を設定できます。この設定が一番強い設定になります。
伝票タイプ
取引先マスタの「まとめ請求書の印刷書式」フィールドに設定が無い場合、伝票タイプの「印刷書式」フィールドに設定されている印刷書式が適用されます。
印刷フォーム
取引先マスタにも伝票タイプにもまとめ請求書で使用する印刷書式が設定されていない場合、最終的に印刷フォームの「まとめ請求書の印刷書式」フィールドに設定されている印刷書式が使用されます。
準備
このカスタマイズを適用するためには、次の設定が必要です。
まとめ請求書の設定
まとめ請求書のウィンドウの設定で「事前定義コンテキスト変数」に"DocumentPrintType=JP_Bill"と設定します。
まとめ請求のタブの設定で、プロセスに「Rpt C_Invoice_請求書印刷」を設定してください。
これで、このカスタマイズが動作するようになり、取引先毎にまとめ請求書から印刷する印刷書式を設定できるようになります。