まとめ支払伝票の作成準備において、振込手数料分を控除して支払うことができます。
振込手数料控除マスタ
まとめ支払伝票の作成準備で、振込手数料を控除するためには振込手数料控除マスタを登録して、それを取引先マスタの取引先口座情報タブに設定する必要があります。
◆振込手数料控除下限金額
ここで入力した金額以上の場合に、振込手数料を控除します。
◆伝票タイプ
振込手数料を控除する仕入請求伝票に使用する伝票タイプを設定します。ペース伝票タイプが"API"か"APC"の伝票タイプを選択入力します。
◆プライスリスト
振込手数料を控除する仕入請求伝票に使用するプライスリストを設定します。購買用のプライスリストを選択入力します。
◆通貨
保存時にプライスリストの通貨が自動設定されます。
◆税込価格
保存時にプライスリストの税込価格フラグが自動設定されます。
◆支払方法
振込手数料を控除する仕入請求伝票に使用する支払方法を設定します。
◆支払条件
振込手数料を控除する仕入請求伝票に使用する支払条件を設定します。
◆明細番号
振込手数料を控除する仕入請求伝票明細の明細番号を設定します。
◆品目マスタ or 摘要科目
振込手数料を控除する仕入請求伝票明細に入力する品目マスタか摘要科目を入力します。
◆入数単価
振込手数料として控除する金額を入力します。
◆税金情報
振込手数料を控除する仕入請求伝票明細に入力する税金情報マスタを入力します。
取引先マスタの取引先口座情報タブ
◆口座用途
口座用途は、"両方"か"口座振込"にして下さい。
振込手数料控除プロセス
まとめ支払伝票の作成準備
【補足説明】
「1枚の仕入請求伝票につき一枚の支払伝票を作成する」がONの場合は、振込手数料控除はできません。これは、仕入請求伝票単位で支払うのであれば、その明細に振込手数料分を控除する明細を追加することで対応できるからです。まとめ支払伝票の作成準備においてわざわざ伝票を作成してまで控除する必要は無いと思います。
振込手数料控除マスタを使用すれば、仕入請求伝票に自動的に振込手数料を控除する明細を追加するカスタマイズも用意に実装できるだろうと思います。
まとめ支払伝票の作成対象仕入請求伝票
振込手数料控除プロセスで作成された仕入請求伝票は、自動計算振込手数料フラグがONになります。この明細データを作成した場合、その仕入請求伝票はリバースされます。
カスタマイズ情報
カラムの追加
◆C_PaySelectionテーブル
- JP_Processing1
◆C_PaySelectionLineテーブル
- IsAutoCalBankTransferfeeJP
◆C_BP_BankAccountテーブル
- JP_BankTransferDeduct_ID
テーブルの追加
◆JP_BankTransferFeeDeduct
◆T_PaySelectionCheckJP
クラスの追加
- I_JP_BankTransferDeduct.java
- X_JP_BankTransferDeduct.java
- MBankTransferDeduct.java
- I_T_PaySelectionCheckJP.java
- X_T_PaySelectionCheckJP.java
- MPaySelectionCheckJP.java
- DecuctBankTransferFee.java
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