外貨建ての出納帳の明細と入金/支払伝票が結びつく場合、その仕訳の為替レートは、入金/支払伝票のレートを適用するようにしました。
カスタマイズ理由その1
このカスタマイズを適用しない場合は、例えば入金伝票が2022年12月31日(為替レート1ドル=100円)として、出納帳を2023年1月1日(為替レート1ドル=120円)で記帳した場合に、銀行仮勘定の科目の残高が相殺されずに残ってしまいます。通常、入金伝票の転記日付=出納帳の転記日付ですので、このようなことは心配する必要はないのですが、入金伝票と出納帳の転記日付が違ってもシステム的にエラーになるようなことはありませんので、外貨建ての取引がある場合、今回のカスタマイズを適用することがより安全だと思います。
このカスタマイズを適用した場合の例
- 2022年12月31日: 入金伝票(100ドル @100円)
- 2023年1月1日: 出納帳(100ドル @120円)
【仕訳イメージ】
2022年12月31日: 入金伝票
(借方) 銀行仮勘定 10,000円 / (貸方)入金仮勘定 10,000円
2023年1月1日: 出納帳
(借方) 預金勘定 10,000円 / (貸方)銀行仮勘定 10,000円
◆2022年12月31日: 入金伝票(100ドル @ 100円)
◆2023年1月1日: 出納帳(100ドル @ 120円)
このカスタマイズを適用した場合の例
このカスタマイズを適用しない場合は、例えば入金伝票が2022年12月31日(為替レート1ドル=100円)として、出納帳を2023年1月1日(為替レート1ドル=120円)で記帳した場合に、銀行仮勘定の科目の残高が相殺されずに残ってしまいます。
- 2022年12月31日: 入金伝票(100ドル @100円)
- 2023年1月1日: 出納帳(100ドル @120円)
【仕訳イメージ】
2022年12月31日: 入金伝票
(借方) 銀行仮勘定 10,000円 / (貸方)入金仮勘定 10,000円
2023年1月1日: 出納帳
(借方) 預金勘定 12,000円 / (貸方)銀行仮勘定 12,000円
※2023年1月1日のレートで出納帳の仕訳が起票されてしまうことにより、銀行仮勘定の残高が残ってしまいます・・・。 T。T
カスタマイズ理由その2
入金伝票と出納帳の転記日付を同じ日付にした場合でも、入金伝票の為替レートを上書きした場合には、出納帳の為替レートと異なってしまって、銀行仮勘定に残高が残ってしまうことになります。
カスタマイズ情報
クラス
- jpiere.base.plugin.org.compiere.acct.Doc_BankStatementJP
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