伝票に通信欄[JP_CommunicationColumn]を追加しました。
このカスタマイズで通信欄を追加した理由は、iDempiereの標準機能では、説明欄[Description]の情報が仕訳に引き継がれるようになっているため、説明欄は会計的な情報を入力するために使用するようにし、説明欄に代わる証票等の書類に記載するための情報を入力するフィールドが必要と判断したためです。
【ポイント】伝票における通信欄と説明欄の使い分け
伝票において、このカスタマイズで追加した「通信欄」は証票類に記載して取引先に連絡したい情報を入力するのに使用するのを想定しています。「説明欄」は自動仕訳に引き継がれるため、会社内部で会計的に記載しておきたい情報を入力するのを想定しています。
通信欄を追加した伝票
各伝票のヘッダタブと明細タブに、通信欄フィールドを追加しました。
見積伝票/手書伝票
- JP_Estimation
- JP_EstimationLine
受注伝票/発注伝票
- C_Order
- C_OrderLine
出荷納品伝票/入荷伝票
- M_InOut
- M_InOutLine
売上請求伝票/仕入請求伝票
- C_Invoice
- C_InvoiceLine
売上計上伝票/仕入計上伝票
- JP_Recognition
- JP_RecognitionLine
まとめ請求書/支払依頼伝票
- JP_Bill
- JP_BillLine
契約管理
- JP_Contract
- JP_ContractContent
- JP_ContractLine
- JP_ContractT
- JP_ContractContentT
- JP_ContractLineT
- JP_ContractProcSchedule
- JP_ContractPSLine
- JP_ContractPSInOutLine
- JP_ContractPSInvoiceLine
伝票間での通信欄の引継ぎ
受注伝票->出荷納品伝票->売上請求伝票など、伝票間で通信欄の情報を下記の方針のもとに引継げるようにしています。
- 新規登録か、引継元の伝票が変更になった時かつ通信欄が空欄の場合
カスタマイズ情報
件名と備考を引き継ぐために修正したクラス
- JPiereInOutModelValidator
- JPIereInvoiceModelValidator
- I_JP_Bill
- I_JP_BillLine
- X_JP_Bill
- X_JP_BillLine
- MBillLine
- I_JP_Estimation
- X_JP_Estimation
- I_JP_Recognition
- X_JP_Recognition
- MRecognition