【JPIERE-0569(v9)】出納帳(簡単入力:小口現金用)ウィンドウ

 小口現金での運用を想定した、出納帳の簡単入力ウィンドウを作成しました。iDempiereの出納帳の機能を使用して小口現金を管理する場合、それは会計的にはいわゆる"現金出納帳"という事になります。

 店舗などにおいて、ちょっとした買い物は小口現金から出すというのは日常業務で、日々現金の残高を確認し、現金出納帳に記帳しているはずです。

 iDempiereの出納帳は、ERPの出納帳として必要な機能がある一方で、入力には慣れが必要です。この出納帳(簡単入力:小口現金用)ウィンドウは、現金の増減要因を摘要科目を使用して入力するのに特化したウィドウで、誰でもすぐ簡単に現金出納帳が記帳できるようにと意図したものです。

 小口現金の現金出納帳の用途であれば、このウィンドウだけでほとんどの取引を簡単に入力できるはずです。

出納帳(簡単入力:小口現金用)ウィンドウ

出納帳タブ

出納帳タブの入力は、他の出納帳のウィンドウとほぼ同じです。

出納帳(簡単入力:小口現金用)
出納帳(簡単入力:小口現金用)

◆アカウント[C_BankAccount_ID]

本格的に現金出納帳として使用する場合、選択できるアカウントは、アカウントタイプが"現金(B)"だけのアカウントを表示するようにすると使い易いと思います!

このウィンドウは、そこまでの絞り込みは現在行っていません。

 

出納帳明細タブ

出納帳明細タブの入力がかなり簡素化されています。

出納帳(簡単入力:小口現金用)
出納帳(簡単入力:小口現金用)

 出納帳明細の入力項目を少なくしていますので、子タブで一覧表示のままの入力も容易です。

出納帳明細タブ
出納帳明細タブ

 基本的な入力は、出納帳の入力そのままです。現金を払い出した場合、記帳金額をマイナスで入力し、入金があった場合はプラスで入力します。

 他の出納帳との入力の違いは、金額は記帳金額のみ入力できるようになっており、摘要科目の入力が必須になっている事です。現金出納帳の残高の増減要因を何らかの摘要科目を選択して入力します。そのため、記帳金額=摘要科目金額となります。記帳金額に入力した金額がそのまま摘要金額に代入されますので、摘要金額は読み取り専用として参考情報として表示するようにしています。

 摘要科目に現金の増減要因を入力し、増減した金額を記帳金額に入力し、あとは必要に応じて消費税の情報と取引先の情報を入力するだけですので、だれでも簡単に現金出納帳が入力できます。

カスタマイズ履歴

2023年7月8日(v10)

IDEMPIERE-5746: Bank Statement and Production cannot use Overwrite Date/Seq on Complete により、伝票タイプと伝票番号が出納帳に追加されたので、【JPIERE-0569(v9)】出納帳(簡単入力:小口現金用)ウィンドウにも表示するように修正しました。