日本の法令で帳簿に記載する事項とされている要件を満たす総勘定元帳のレポートです。総勘定元帳は仕訳帳のデータを勘定科目別に表示していますので、基本的には仕訳帳に帳簿の記載する事項は保持しています。そのため総勘定元帳では、主に勘定科目の残高を表示する事を目的としています。
そして、法令で帳簿に記載が求められている事項がマスタの場合、そのマスタの名称は転記日付時点の名称で表示されます。ここで対応している法令は、下記を想定しています。
- 法人税法
- 消費税法
- 電子帳簿保存法
抽出条件
電子帳簿保存法では、帳簿の検索要件として取引年月日、取引金額、取引先にて検索できることを求めています。その要件は、【JPIERE-0567】仕訳帳(法令対応)で満たしていることと、総勘定元帳を金額で絞り込んで表示させる用途&意味が見いだせないため金額を検索条件にはしていません。金額を検索条件にしたい場合は、【JPIERE-0567】仕訳帳(法令対応)を使用して下さい。そして、どうしても表示したい場合は、プロセスのパラメーターに借方もしくは貸方の金額を追加して下さい。m(_ _)m
参考
レポート表示
【JPIERE-0567】仕訳帳(法令対応)と同じデータソースですので、法令で求められている帳簿の記載事項をレポート表示することができます。
カスタマイズ情報
この総勘定元帳(法令対応)のカスタマイズは、既存のiDempiereの総勘定元帳レポートを利用していて、少し特殊な方法を用いています。
追加ビュー
テンポラリーテーブルT_TraialBalanseに必要な情報をJOINしたビューを作成しています。
◆T_TrialBalance_HistoryJP
カスタマイズ履歴
2023年8月30日(v10)
仕訳のもとになった伝票の伝票ステータスを表示できるようにT_TrialBalance_HistoryJPビューを修正しました。
発注照合伝票と請求照合伝票は伝票ステータスが無いので、全部"完成(CO)"と表示されます。
2023年7月13日(v10)
IDEMPIERE-5746:Bank Statement and Production cannot use Overwrite Date/Seq on Complete に伴い、出納帳の名称ではなく伝票番号を表示するようにT_TrialBalance_HistoryJPビューを修正しました。
関連するカスタマイズ
- 【JPIERE-0572(v9)】総勘定元帳(法令対応:サマリ科目選択)
- 【JPIERE-0567(v9)】仕訳帳(法令対応)
- 【JPIERE-0566(v9)】消費税法の求める帳簿の記載事項を仕訳帳に保持する
- 【JPIERE-0565(v9)】支払条件の名称変更履歴
- 【JPIERE-0564(v9)】ユーザーの名称変更履歴
- 【JPIERE-0563(v9)】アカウントの名称変更履歴
- 【JPIERE-0562(v9)】税金情報マスタの名称変更履歴
- 【JPIERE-0561(v9)】勘定科目の名称変更履歴
- 【JPIERE-0560(v9)】法人マスタの名称変更履歴
- 【JPIERE-0559(v9)】摘要科目の名称変更履歴
- 【JPIERE-0558(v9)】品目マスタの名称変更履歴
- 【JPIERE-0557(v9)】取引先の名称変更履歴
- 【JPIERE-0447】組織の変更履歴と過去の組織名の表示
- 【JPIERE-0556】青色申告書の提出の承認を受けようとする法人の帳簿の記載事項を可能な限り仕訳帳に保持する
- 【JPIERE-0553(v9)】インボイス制度の買手側の対応