このカスタマイズでは、ユーザーの職責情報を有効日付をもとに、アクティブフラグを一括更新します。
大きな組織変更がある場合など、あらかじめ権限設定を登録しておきたい時があります。そのような時に、有効日付を設定したデータを登録しておき、組織変更の日付にこのプロセスを実行する事で、ユーザーの職責情報を一括で更新できます。
ユーザーの職責タブ
ユーザー(JPiereウィンドウ)の職責タブでは、ユーザーに割り当たっている職責を管理できます。
このカスタマイズでは、その設定に有効開始日と有効終了日を追加して、ユーザーの職責の一括更新プロセスを実行した日時が、その有効日付の範囲内の場合、そのデータのアクティブフラグをONにして、範囲外の場合にOFFにします。
職責タブ
職責の組織アクセス更新プロセス
- 職責 … 職責で一括更新する範囲を制限する事ができます。入力が無い場合は、すべての職責が更新対象となります。
処理ロジック
プロセスの実行日時と有効開始日と有効終了日をもとに、アクテイブフラグをON/OFF
します。
◆職責のデータをアクティブにする
プロセスを実行した日時が、職責のデータの有効開始日から有効終了日の範囲内で、アクティブフラグがOFFのデータをONにします。
◆職責のデータを非アクティブにする
プロセスを実行した日時が、職責のデータの有効開始日から有効終了日の範囲外で、アクティブフラグがONのデータをOFFにします。
使い方
例)2022年4月1日に組織改正がありユーザーの職責の割り当てを変更する
◆2022年4月1日から職責を割り当てる
- 2022年3月31日までの間は、ユーザーに職責を割り当てて、有効開始日に2022年4月1日を設定してアクティブフラグを外して下さい。
- 有効終了日は、空欄でも大丈夫です。
- 2022年4月1日以降に、ユーザーの職責更新プロセスを実行する事で、アクティブフラグがONになります。
- ユーザーの職責更新プロセスをスケジュールに登録する事で、2022年4月1日になったら自動的に更新させる事もできます。
◆2022年4月1日から職責を外す
- 2022年3月31日までに、有効終了日に2022年3月31日を設定してアクティブフラグはONにして下さい。
- 有効開始日は、空欄でも大丈夫です。
- 2022年4月1日以降に、ユーザーの職責更新プロセスを実行する事で、アクティブフラグがOFFになります。
- ユーザーの職責更新プロセスをスケジュールに登録する事で、2022年4月1日になったら自動的に更新させる事もできます。
カスタマイズ情報
追加カラム
◆AD_User_Rolesテーブル
- JP_ValidFrom カラム
- JP_ValidTo カラム
追加クラス
- jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.AccessUpdateUserRole
カスタマイズ履歴
2023年3月5日(v10) 有効終了日の判定の不具合を修正
有効終了日の判定に不具合があったので修正しました。