【JPIERE-0507】まとめ請求書の前回請求金額と前回入金額の自動代入

まとめ請求書を新規作成する際に、前回請求書、前回請求金額、前回入金伝票、前回入金金額などの情報を自動設定します。

まとめ請求書
まとめ請求書

【補足説明】

このカスタマイズでは、前回請求金額や前回入金金額の情報を、まとめ請求書の新規作成時に自動的に代入するものですが、代入した金額はあくまでも仕様に基づき機械的に判断し情報を自動設定しているもので、業務的な正しさを保証するものではありません。イレギュラーな処理をしている場合には、業務的に正しい金額が代入されない可能性があります。前回請求金額や前回入金金額を紙の”請求書”に印字する場合には、業務的に正しい金額である事を必ず確認して下さい。

そして、このカスタマイズは支払依頼伝票でも同様に動作します。

【カスタマイズポイント】

このカスタマイズは、モデルバリデーターを使用してカスタマイズしています。そのため、このカスタマイズの仕様が、業務に適合できない場合は、このカスタマイズで作成したモデルバリデーターをコピーして自由にカスタマズし、差し替えて活用して下さい。

設定

まとめ請求書の前回請求金額と前回入金額の自動代入は、システムコンフィグ設定で有効にするかどうか制御する事ができます。

JP_UPDATE_LAST_BILL_INFO

  • BOTH … まとめ請求書と、支払依頼伝票の両方で、前回の請求金額等の情報を自動設定します。
  • AR … まとめ請求書で、前回の請求金額等の情報を自動設定します。支払依頼伝票では行いません。
  • AP … 支払依頼伝票で、前回の請求金額等の情報を自動設定します。まとめ請求書では行いません。
  • 上記以外の文字列を設定すると、まとめ請求書と支払依頼伝票の両方で、前回の請求金額等の情報の自動設定は行われません。
システムコンフィグ設定
システムコンフィグ設定

自動代入の仕様

前回請求書[JP_LastBill_ID]と前回請求金額[JPLastBillAmt]

新規作成時に前回請求書フィールド[JP_LastBill_ID]が空欄で、前回請求金額フィールド[JPLastBillAmt]が0の時に、次の条件に合致するまとめ請求書を前回の請求書とします。

  • 同じ組織
  • 同じ伝票タイプ
  • 同じ取引先
  • 同じ支払条件
  • 同じ通貨
  • 伝票ステータスが”完成”もしくは”クローズ”
  • 新規作成するまとめ請求書の請求日付[JPDateBilled]より以前のまとめ請求

該当するまとめ請求書がある場合には、直近のまとめ請求を前回請求書フィールドに代入し、その金額を前回請求金額フィールドに代入します。

前回入金伝票[C_payment_ID]と前回入金額[JPLastPayAmt]

新規作成時に前回入金伝票フィールド[C_Payment_ID]が空欄で、前回入金額フィールド[JPLastPayAmt]が0で、前回請求書フィールドが入力されている時に、前回請求書フィールドに入力されているまとめ請求書が入力されており、かつ伝票ステータスが”完成”もしくは”クローズ”の入金伝票を検索し、該当する入金伝票がある場合には、前回入金伝票フィールドに代入し、その金額を前回入金額に代入します。

繰越金額[JPCarriedForwardAm]

繰越金額に前回請求金額[JPLastBillAmt]-前回入金額[JPLastPayAmt]を代入します。

入金予定日[JP_PromisedPayDate]

新規作成時に入金予定日の入力が無い場合に、支払条件[C_Payment_ID]フィールドをもとに、入金予定日[JP_PromisedPayDate]を計算し代入します。支払条件フィールドが空欄以外に変更になった場合も同様の処理を行います。

入金予定アカウント[C_BankAccount_ID]

新規作成時に、入金予定アカウントが入力されていない場合、次のロジックで取得できたアカウントを自動代入します。

  • 取引先マスタに、まとめ請求書作成条件が入力されており、そのまとめ請求書作成条件にアカウントが設定されている場合、そのアカウント。
  • 上記でアカウントが取得できない場合で、前回入金伝票がある場合、その入金されたアカウント

カスタマイズ情報

追加クラス

  • jpiere.base.plugin.org.adempiere.base.JPiereBillModelValidator

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