【JPIERE-0419】会計の在庫数量をロジスティクスの在庫数量に合わせる

iDempiereには在庫を管理しているテーブルと会計の仕訳を記録しているテーブルがあります。仕訳を記録しているテーブルには仕訳の金額だけではなく、数量も記録されるようになっており、会計側でも、棚卸資産の勘定科目×品目で在庫数量を確認する事ができます(ここでは"会計の在庫数量"という事にします)。

大原則として、在庫を管理しているテーブルの在庫数量(ここでは"ロジスティクスの在庫数量"という事にします)と、会計の在庫数量は一致するわけですが、iDempiereを使用開始するにあたりデータ移行する際には、この数値が一致しない場合もあると思います。そのような場合に、"会計の在庫数量をロジスティクスの在庫数量に合わせる"プロセスを実行すると、会計の在庫数量を、ロジスティクスの在庫数量に合わせられる振替仕訳伝票を自動的に起票する事ができます。

 

事前準備

 「会計の在庫数量をロジスティクスの在庫数量に合わせる」プロセスを実行するためには、【JPIERE-0159】組織倉庫のタイムスタンプ【JPIERE-0162】組織別棚卸資産勘定残高のタイプスタンプを実行しておく必要があります。

 【JPIERE-0159】組織倉庫のタイムスタンプでは、ある一定時点のロジスティクスの在庫数量を求めます。【JPIERE-0162】組織別棚卸資産勘定残高のタイムスタンプでは、ある一定時点の会計の在庫数量を求めます。「会計の在庫数量をロジスティクスの在庫数量に合わせる」プロセスでは、この2つの数量を比較して差異がある場合に、会計の在庫数量をロジスティクスの在庫数量になるように調性する振替仕訳伝票を作成します。

プロセスの実行条件入力画面

◆評価日付(必須)

在庫数量を一致させる基準となる日付を入力します。

◆会計スキーマ(必須)

会計の在庫数量は、会計スキーマ毎に管理してますので、調整する対象となる会計スキーマを選択します。

◆組織(任意)

調性する会計の在庫数量を組織で制限したい場合に入力します。

◆品目(任意)

調性する会計の在庫数量を品目で制限したい場合に入力します。

◆伝票タイプ(必須)

会計の在庫数量を調性する振替仕訳伝票の伝票タイプを選択します。

◆伝票ステータス更新(任意)

会計の在庫数量を調性する振替仕訳伝票の伝票ステータス更新処理を選択します。空欄の場合は伝票ステータスは草案で作成されます。

【ポイント】「会計の在庫数量をロジスティクスの在庫数量に合わせる」実行後には、再度、組織別棚卸資産勘定残高のタイムスタンプを作成しておく

「会計の在庫数量をロジスティクスの在庫数量に合わせる」プロセスを実行すると、会計の在庫数量が変更になりますので、再度、組織別棚卸資産勘定残高のタイムスタンプを作成しなおす事を強くおススメします。 

カスタマイズ情報

追加クラス

  • jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.AdjustAccountingBookQtyFromLogistics

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