iDempiereを使用開始するする際に、過去のデータを移行する事はよく行われます。過去のデータは基本的に、過去の取引を参照するためのデータですので、それ専用のテーブルを作成し、インポート処理できるようにしました。
インポート処理実行条件
◆インポート社内担当者識別情報
社内担当者の情報をインポートする際に、ユーザーマスタと照合する際のキー情報を選択します。照合対象となるユーザーは、社内担当者として選択できるユーザーのみに制限され、選択した識別情報だけでは識別できない場合は、直近で登録されたデータが入力されますので、識別情報は"検索キー"や"名称"だけでも、照合する事ができます。
詳しくは【JPIERE-0400】ユーザーインポートを参照して下さい。
◆インポート取引先担当者識別情報
取引先担当者の情報をインポートする際に、ユーザーマスタと照合する際のキー情報を選択します。照合対象となるユーザーは、インポートする取引先の情報とユーザーマスタに設定されている取引先が同じデータに制限されますので、識別情報は"名称"だけでも、同じ名前のユーザーがその取引先にいないのであれば照合する事ができます。もし同じ識別情報のユーザーが複数存在した場合は、直近で登録されたユーザーが優先して入力されます。
詳しくは【JPIERE-0400】ユーザーインポートを参照して下さい。
参照用過去データインポートウィンドウ
インポートデータフィールドグループ
取引先情報フィールドグループ
入出荷情報フィールドグループ
請求情報フィールドグループ
銀行情報フィールドグループ
リファレンスフィールドグループ
ステータス
明細情報フィールドグループ
明細のリファレンスフィールドグループ
銀行情報のリファレンスフィールドグループ
消込情報のリファレンスフィールドグループ
参照用過去データウィンドウ
参照用過去データ(ヘッダータブ)
参照用過去データ明細(明細タブ)
参照用過去データのプロセス
参照用過去データは、受発注伝票や振替仕訳伝票、参照用過去データ同士で結びつける事ができます。
振替仕訳伝票と照合する
「データ移行識別子」の情報で、振替仕訳伝票と照合します。照合した振替仕訳伝票は、「振替仕訳伝票」フィールドに設定されます。
- 伝票日付 … 処理対象とする参照用過去データの伝票日付をFrom~Toで入力します。
- 未照合のみ…ONの場合、既に照合されているデータは処理の対象から除外します。OFFの場合は、既に照合されているデータも再度照合処理します。
受発注伝票と照合する
「注文番号」の情報で、受注伝票もしくは発注伝票と照合します。照合した受注伝票/発注伝票は、「受注伝票」フィールドに設定されます。
参照用過去データ同士を照合する
参照用過去データには色々な伝票のデータが混在する事になります。そのため参照用過去データ同士でズームできるように、参照用過去データ同士を照合します。
更新情報
2023年3月6日(v10): インポート済みデータの削除処理のエラーを修正
過去にインポートしたデータを削除するDELETE文がエラーになるのを修正しました。