まとめ支払伝票の作成準備ウィンドウとまとめ入金伝票の作成準備ウィンドウにある、まとめ対象となる請求伝票のデータ抽出プロセスをJPiereオリジナルのプロセスに差し替えました。
カスタマイズ履歴
2021年12月23日
JP_Invoice_Vビューで使用されている、JP_PaymentTermDueDate関数の引数を請求日付(DateInvoiced)から転記日付(DateAcct)に変更しました。
2021年2月11日
まとめ対象となる請求データ抽出プロセスに下記の2つのパラメーターを追加しました。
- 通貨(C_Currency_ID) … iDempiereの標準機能では、通貨を混在して請求データを抽出するので、請求伝票の通貨毎にデータを抽出できるようにしました。
- 再実行(Redo) … iDempiereの標準機能では、まとめ支払伝票の作成準備データが作成されている場合は、まとめ対象となる請求データ抽出プロセスの対象外となっています(2重払いを防ぐため)。しかし、この場合、間違えて作成してしまった際に、再実行するのに非常に手間になるため、再実行フラグをONにする事で、まとめ支払伝票の作成準備データが作成されている場合でも、まとめ対象となる請求データ抽出プロセスの対象となるようにしました。※合わせて2重払いを防ぐのは、【JPIERE-0273】まとめ支払伝票の作成準備からまとめ支払伝票作成プロセスでも行うようにロジックを追加しています。
2021年1月31日
大幅にメンテンスを実施しました。
◆売上/仕入請求伝票の抽出元なるビューをC_Invoice_Vから、JP_Invoice_Vに変更しました。
C_Invoice_VとJP_Invoice_Vの違いは下記の2つ
- JP_Invoice_Vには、JP_Bill_IDがある
- JP_Invoice_VのDueDateの日付の計算には、JP_PaymentTermDueDate関数が使われている。
※C_Invoice_VのDuteDateの日付の計算でもJP_PaymentTermDueDate関数が使われるように変更しているが、iDempiereコミュニティーが更新する可能性があるため、JP_Invoice_Vに切り替えました。
◆パラメーターに、AD_Org_IDを追加
JPiereのオリジナルの処理として組織を指定して処理ができるようにしました。ここで指定した組織の売上/仕入請求伝票が処理の対象となります。
◆パラメーターに、C_PaymentTerm_IDを追加
JPiereのオリジナルの処理として支払条件を指定して処理ができるようにしました。ここで指定した支払条件が処理の対象となります。
◆パラメーターに、PositiveBalanceを追加
このカスタマイズのもとになっている参照していたPaySelectionCreateFrom.javaで追加されていたので、その処理を取り込みました。このフラグをONにすると、抽出する対象となる売上/仕入請求伝票の合計金額が0円以下の場合は、処理の対象外となります。
技術情報
- jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.JPierePaySelectionCreateFrom