iDempiereでは会計カレンダーをオープン/クローズする事で、各種伝票を登録できる期間を制御する事ができます。通常、会計カレンダーは月単位で作成され、その月の業務処理が完了したらクローズし、伝票を登録できないようにします。
月締めで会社の数値を確定していくという事で、会計カレンダーをクローズする機能はとても重要ですが、場合によってはそれを補足する機能が必要になります。
補足する必要がある場合とは、20日締めで請求書を発行している場合などです。20日締めで請求書を発行している場合、請求書を発行した後で20日以前の日付で請求データが投入されてしまうと、発行した請求書の金額とシステム上の請求金額がズレてしまうので、業務管理上好ましくないでしょう。
このように請求の締日が月末ではないようなケースでは会計カレンダーのクローズだけでは、業務を管理統制する事ができません。
そこで、JPiereでは、支払条件単位で、売上請求伝票/仕入請求伝票の登録を制御できるようにしました。
仕様
売上請求伝票の場合、支払条件の"売上請求伝票登録クローズ日"以前の日付が、請求日付もしくは転記日付に入力されている場合はエラーになります。
仕入請求伝票の場合、支払条件の"仕入請求伝票登録クローズ日"以前の日付が、請求日付もしくは転記日付に入力されている場合はエラーになります。
チェックタイミングは、伝票ステータス更新処理のタイミングです。
"売上請求伝票登録クローズ日"及び"仕入請求伝票登録クローズ日"は任意入力で、入力が無い場合は、チェックの対象外となります。