入金データと受注伝票の照合プロセスでは、インポートした入金データの情報と照合した取引先マスタの情報をもとに、入金理由となった受注伝票を結びつけます。前受金の入金処理に使用する事を想定しています。
【カスタマイズポイント】
入金データと受注伝票の照合プロセス(デフォルト)は、入金データインポートスキーマに該当クラスの設定がない場合に呼び出されるプロセスです。この処理が業務に適応しない場合は、入金データインポートスキーマに独自のプロセスクラスを設定する事で、処理を自由にカスタマイズする事ができます。
デフォルトの照合ロジック
入金データと受注伝票とのデフォルトの照合ロジックは次のような処理になります。
- 入金データの取引先と同じ取引先で、受注伝票照合プロセスを実行する際に指定する注文日付のFrom~toに該当する受注伝票であり、伝票ステータスが完成の受注伝票を注文日付の小さい順に取得。
- 入金データの取引金額(TrxAmt)と、受注伝票の総合計(TotalAmt)の差額が入金データインポートスキーマに設定されている差異許容金額(AcceptableDiffAmt)の範囲内かどうかチェック。範囲内であれば、入金データに該当する受注伝票として、入金データの受注伝票フィールドに代入。
- 入金データの取引金額と受注伝票の総合計に差異があり、差異許容金額内である場合、その差異は入金データインポートスキーマに設定されている料金タイプで料金タイプ処理金額として処理する。
- 照合できたら照合済み(IsMatched)フラグをONにする。
カスタマイズ履歴
2024年３月16日(v11):１つの入金データ取込の中で、同じ受注伝票を設定しないように修正しました。
１つの入金データ取込内で、同じ取引先で同じ金額の明細があった場合に、１つの受注伝票が重複して選択される可能性があったため、そうならないように修正しました。
カスタマイズ情報
追加クラス
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.DefaultBankDataMatchOrder
資料
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