入金データと取引先マスタの照合プロセスでは、インポートした入金データの情報をもとに入金データ明細に該当する取引先マスタを設定します。
入金データインポートプロセス実施後に、取引先照合ボタンがアクティブになります。取引先照合ボタンを押して実行すると入金データ明細の取引先フィールドが入金データの情報をもとに自動設定されます。正しく設定されているかどうか確認して下さい。
【カスタマイズポイント】
入金データと取引先マスタの照合プロセス(デフォルト)は、入金データインポートスキーマに該当クラスの設定がない場合に呼び出されるプロセスです。この処理が業務に適応しない場合は、入金データインポートスキーマに独自のプロセスクラスを設定する事で、処理を自由にカスタマイズする事ができます。
デフォルトの照合ロジック
取引先マスタとのデフォルトの照合ロジックとしては、入金データ(JP_BankDataLine)の口座名義人(半角カナ)(JP_A_Name_Kana)の値と、取引先マスタの取引先口座情報(C_BP_BankAccount)の完全一致で照合しています。仮に完全一致するデータが複数存在した場合は、データ登録が早いデータ(C_BP_BankAccount_IDの値が小さいデータ)が優先されます。
カスタマイズ情報
追加クラス
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.DefaultBankDataMatchBP
資料
カスタマイズ履歴
2023年3月5日(ver10)
取引先マスタと照合させるのに使用するカラムを選択できるようにしました。
「C_BP_BankAccount」テーブルに存在するカラムで、入金データの取引先の情報を照合したいカラムを取引先カラム[BPartnerColumn]に直接入力してください。
取引先カラム[BPartnerColumn]に設定がない場合、もしくは、”C_BP_BankAccount”テーブルに存在しないカラムが設定されている場合は、「JP_A_Name_Kana」のカラムで照合されます。
※JP_BankDataSchemaテーブルにJP_A_Name_Kanaカラムを追加しています。
付随して、照合する取引先が複数ある場合には、取引先のID[C_BPartner_ID]の一番小さい数の取引が気が照合されるようにしました。そして複数あった場合には、その旨を入金データ明細のインポートメッセージに記載するようにしました。
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