入金データ取込みウィンドウでは、入金データの取り込みと、債権との自動照合、そして伝票の作成が行えます。
入金データ取込みウィンドウ
入金データタブ
入金データ明細タブ
カスタマイズ情報
追加テーブル
◆JP_BankData
◆JP_BankDataLine
追加クラス
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.model.MBankData
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.model.MBankDataLine
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.CallBankDataImport
CallBankDataImportプロセスは、入金データインポートスキーマに設定されている入金データインポートプロセスを呼び出します。入金データインポートプロセスが設定されていない場合は、次のプロセスが呼び出されます。
入金データインポートプロセスをカスタマイズする場合、上記クラスを参考に入金データを読み取り入金データ明細(JP_BankDataLine)を作成する処理を記述して下さい。
プロセス実行後はCallBankDataImportプロセスにより入金データ明細の記帳金額(StmtAmt)、取引金額(TrxAmt)、料金タイプ処理金額(ChargeAmt)、利息金額(InterestAmt)の合計金額が入金データヘッダ(JP_BankData)の該当するフィールドに代入されます。
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.CallBankDataMatchBP
CallBankDataMatchBPプロセスは、入金データインポートスキーマに設定されている取引先マスタ照合クラスを呼び出し実行します。取引先マスタ照合クラスが設定されていない場合は、次のプロセスが呼び出されます。
取引先マスタ照合プロセスをカスタマイズする場合、上記クラスを参考に取り込んだ入金データ明細(JP_BankDataLine)の情報をもとに、その入金をしてきた取引先マスタを探し出して取引先マスタフィールド(C_BPartner_ID)に代入する処理を記述して下さい。
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.CallBankDataMatchInv
CallBankDataMatchInvプロセスは、入金データインポートスキーマに設定されている売上請求伝票照合クラスを呼び出し実行します。売上請求伝票照合クラスが設定されていない場合は、次のプロセスが呼び出されます。
売上請求伝票照合プロセスをカスタマイズする場合、上記クラスを参考に取り込んだ入金データ明細(JP_BankDataLine)の情報と取引先マスタ(C_BPartner_ID)の情報をもとに入金の根拠となっている売上請求伝票を探し出して、売上請求伝票フィールド(C_Invoice_ID)に代入する処理を記述して下さい。
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.CallBankDataMatchBill
CallBankDataMatchBillプロセスは、入金データイポーとスキーマに設定されているまとめ請求書照合クラスを呼び出し実行します。まとめ請求書照合クラスが設定されていない場合は、次のプロセスが呼び出されます。
まとめ請求書との照合プロセスをカスタマイズする場合、上記クラスを参考に取り込んだ入金データ明細(JP_BankDataLine)の情報と取引先マスタ(C_BPartner_ID)の情報をもとに入金の根拠となっているまとめ請求書を探し出して、まとめ請求書フィールド(JP_Bill_ID)に代入する処理を記述して下さい。
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.CallBankDataMatchPayment
CallBankDataMatchPaymentプロセスは、入金データインポートスキーマに設定されている入金伝票照合クラスを呼び出し実行します。入金伝票照合クラスが設定されていない場合は、次のプロセスが呼び出されます。
入金伝票照合プロセスをカスタマイズする場合、上記クラスを参考に取り込んだ入金データ明細(JP_BankDataLine)の情報と取引先マスタ(C_BPartner_ID)の情報をもとに入金の根拠となっている入金伝票を探し出して、入金伝票フィールド(C_Payment_ID)に代入する処理を記述して下さい。
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.process.CallBankDataCreateDoc
CallBankDataCreateDocプロセスは、入金データインポートスキーマに設定されている伝票作成クラスを呼び出し実行します。入金伝票照合クラスが設定されていない場合は、次のプロセスが呼び出されます。
伝票作成プロセスをカスタマイズする場合、上記クラスを参考に取り込んだ入金データ明細(JP_BankDataLine)の情報と各種照合情報をもとに、伝票(通常、出納帳か入金伝票になるはずです)を作成するプロセスを記述して下さい。
伝票作成プロセスの実行が無事完了すると、CallBankDataCreateDocプロセスにより入金データ(JP_BankData)の処理済み(Processed)フラグがONになります。
資料
更新履歴
2024年3月16日(v11):1つの入金データ取込の中で、照合対象となる伝票が、複数明細に同じ伝票が割り当てられないようにチェックロジックを追加しました。
照合対象となる伝票は、1つの入金データ取込の中で、1明細だけに割り当てられるようにし、複数明細に同じ伝票が割り当てられないように改善しました。
2023年3月4日 ver10
◆入金データ明細の最後の行を削除する時のエラーの修正
入金データ明細を削除する際に、最後の行を削除する時にNot Null制約のエラーが出て削除できないようになっているのを削除できるように修正しました。
◆入金データ明細の口座名義(半角カナ)フィールドの文字数を30から48に変更しました。
全銀の振込入金通知ファイルの「振込依頼人名(JP_A_Name_Kana)」の文字数が48文字のため、それに合わせて文字数を30から48に増やしました。
2022年7月18日 ver9
出納帳明細に、売上/仕入区分が追加されたのに伴い、入金データ明細にも売上/仕入区分カラムを追加しました。
2022年3月14日
入金データから出納帳を作成するデフォルトのプロセスにおいて、出納帳と入金伝票の会計期間がオープンになっている事のチェックロジックを追加しました。
2021年6月26日
◆入金データ明細を削除した時にヘッダータブの合計値が更新されない不具合を修正しました。
◆入金データ明細のコールアウトで、ヌルポインターエクセプションになるのを修正しました。
2021年3月19日
入金データ取り込みウィンドウにおいて、伝票作成クラスの呼び出しの判定に、入金データを処理するクラスの設定を判定条件にしており、意図した挙動にならない不具合を修正しました。
2018年9月2日
インポートファイルローダーを使用して、インポートできるようにしました。
- 入金データ明細タブで新規レコードの追加ができるように設定を変更しました。
- 入金データ明細タブで新規レコードを追加する際に、記帳金額(StmtAmt)だけに金額が入力されている場合は、取引金額(TrxAmt)にも同金額が代入されるように変更しました。
- 入金データ明細タブで、入金データ明細フィールドの読取専用を解除し、手入力できるようにしました。
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- 【JPIERE-0301】入金データインポートスキーマ
- 【JPIERE-0101】全銀協規定フォーマットのデータ(FBデータ)作成