iDempiereの標準機能では、受注伝票で見積もりも行います。見積もりが正式受注に至った場合は、見積もりをそのまま受注伝票として使用する事ができるので、合理的と言えば合理的なのですが、日本では見積もりを複数回行うのはよくある事ですし、見積もりのデータは受注データとは別に残しておきたいのではないでしょうか?
そこでJPiereでは、見積専用の伝票を作成し、見積もりを受注伝票から分離できるようにしました。そして、見積もりから受注伝票を作成する事ができる、各種便利なツールも用意しています。
見積伝票(全項目)画面
見積伝票タブ
見積伝票明細タブ
税額計算タブ
カスタマイズ情報
追加テーブル
- JP_Estimation … 見積伝票ヘッダテーブル
- JP_EstimationLine … 見積伝票明細テーブル
- JP_EstimationTax … 見積伝票の税額計算テーブル
追加クラス
- MEstimation(X_JP_Estimation/I_JP_Estimation)
- MEstimationLine(X_JP_EstimationLine/I_JP_EstimationLine)
- MEstimationTax(X_JP_EstimationTax/I_JP_EstimationTax)
- Doc_JPEstimation
- JPiereEstimationCallout
追加ベース伝票タイプ
- JPE … 見積専用伝票
追加ダイナミックバリデーション
- JP C_DocType Estimation
カスタマイズ履歴
2022年5月27日(Ver9)
伝票タイプの「プライリストに無い品目の許可」フラグにより、プライスリストに登録されていない品目を明細に入力を許可するかどうか制御するようにしました。
2022年5月26日(Ver9):
プライスリストがセットされた時に、税込フラグ(IsTaxIncluded)も更新されるようにモデルクラスを修正しました。
- MEstimation
- MContractContent
- MContractContentT
- MRecognition
2021年1月16日:消費税率が0%の明細は、税額計算タブのレコードが作成されない不具合を修正しました。
2020年10月21日:不具合修正
MEstimationLine#beforeSave()メソッドの修正。
->見積伝票/手書伝票の明細において、入数単価と定価が0の時に、入数単価がbeforeSave()メソッドで再設定される際に、明細行合計が再計算されない不具合を修正しました。