日本には五十払い(ごとばらい)といわれるような、ひと月に複数の締日を設けて支払いを行う商慣習が存在します。JPiere(ジェイピエール)は日本の商慣習に対応する事を目的としているため、五十払いのようなひと月に複数の締日のあるケースを適切に処理することのできるようにしました。
五十払い(ごとばらい)
五十払いは、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日(または月末)の五十日(ごとおび)といわれる日に支払を行う商習慣です。
"複数締日対応”を実現するために、複数の支払条件をひとつにまとめる”複数支払条件”とう概念をJPiereでは実装しています。
”複数締日対応”は売上請求伝票と仕入請求伝票で動作します。例えば4月11日の売上請求伝票で支払条件に”五十日払い”を選択すると、保存処理時に日付をもとに15日締めの支払条件を自動設定します。
この複数締日対応の機能を使用して、五十払いを行う場合は、次のように設定して下さい。
複数の支払条件をまとめる親となる支払条件の作成
この例では、"五十払い"という支払条件が親の支払条件となり、複数の支払条件をまとめています。親となる支払条件には、複数支払条件フラグをONにして下さい。
子となる支払条件には親となる支払条件を設定する
子となる支払条件には、親となる支払条件を"複数支払条件(JP_PaymentTerms_ID)"フィールドに設定します。"複数支払条件"フィールドは、"固定日付"フラグがONで"複数支払条件(IsPaymentTermsJP)"フラグがOFFの場合に表示されます。
- 複数締日対応の機能は、固定日付の支払条件をまとめる機能です。固定日付ではない支払条件をまとめる事に使用することは想定していません。
- "締切日付"が同じ日付けの支払条件をひとつの複数締日に設定することはできません。
リポジトリ
追加カラム
- C_PaymentTermテーブルにIsPaymentTermsJP(複数支払条件)フラグを追加
- C_PaymentTermテーブルにJP_PaymentTerms_ID(複数支払条件)カラムを追加。JP_PaymentTerms_IDには、IsPaymentTermsJPフラグが"Y(true)"の支払条件だけが選択できるリファレンス"JP_PaymentTerms"を設定。
追加クラス
- JPiereInvoiceModelValidator
- JPierePaymentTermModelValidator
- JPierePaymentTerms→ユーティリティクラス