オープンソースのERP iDempiereの住所入力ポップアップウィンドウは標準機能のままでは少々使いづらいところがあります。そのため、JPiereでは、住所入力が行い易いようにカスタマイズを施しました。
iDempiereの標準機能の住所入力ポップアップウィンドウは、標準機能のままでは少々使いづらいところがありますので、住所入力フィールドで右クリックで表示される簡易入力画面をパラメータ設定で作成致しました。
【補足説明】JPiereでは住所4のフィールドはラベルとして使用する運用を想定しています。(2018年5月29日に廃止)
JPiereでは住所のデータを識別するためのラベルとして住所4フィールドを使用する運用を想定しています。住所データだけでは、どこの住所かわかりませんので、住所4にわかりやすい説明(ラベル)を入力して下さい。そのため住所4フィールドは必須入力にしてあります。
【補足説明】JPiereでは住所のラベルとしてJP_Location_Labelカラムを追加しています。(2018年5月29日より)
JPiereでは住所のデータを識別するためのラベルとしてJP_Location_Label(英語:Location Label/日本語:住所ラベル)カラム追加しています。住所データだけでは、どこの住所かわかりませんので、JP_Location_Labelカラムにわかりやすい説明(ラベル)を入力して下さい。そのためJP_Location_Labelカラムは必須入力にしてあります(デフォルト値はLocation)。ただし、初期状態ではJP_Location_Labelカラムにはユニーク制約は設定していませんので、必要に応じて設定して下さい。
iDempiereの標準の住所ウィンドウ(画面)は、そのフィールドの配置が日本向けではありませんでした。そこで、JPiereでは日本向けのフィールド配置のウィンドウ(画面)を用意致しました。
ダイナミックバリデーション(JPCS)
先に入力した都道府県の情報をもとに、選択する市区町村を制限できるようにC_LocationテーブルのC_City_IDカラムに次のダイナミックバリデーションを追加しました。
◆JP City in Region
ロジック:C_City.C_Region_ID = @C_Region_ID@
コールアウト(JPBP)
◆JPiereRegionCallout.java
都道府県(C_Region_ID)を選択した際に、その名称が都道府県(表示名称)(RegionName)に入力されるようにコールアウトを作成しました。
◆JPiereCityCallout.java
市区町村(C_City_ID)を選択した際に、その名称が市区町村(表示名称)(City)に入力されるようにコールアウトを作成しました。
iDempiereの標準機能では地域(都道府県)のマスタが都道府県コード順にリスト表示されていないため、都道府県を選択入力する際に探すのが大変でした。そこで、JPiereでは、都道府県コード順にリスト表示できるリファレンスを追加致しました。
追加リファレンス
◆JP C_Region
日本人が使用しやすいような住所検索ウィンドウ(Info Window)を追加致しました。
追加検索ウィンドウ
◆JP Location
2018年5月29日
◆C_LocationテーブルにJP_Location_Labelの追加
これに伴い、検索ウィンドウ等も使い安陽に修正しました。
- 【iDempiere Lab】地域(都道府県)の選択リストをソートする(研究日誌:2013年11月28日)
- 【iDempiere Lab】市区町村(City)マスタの使い方(研究日誌:2014年9月3日)
- 【JPIERE-0015】市区町村マスタデータインポート
- 【JPIERE-0391】住所インポート
- 【JPIERE-0392】住所ラベルの自動入力