このカスタマイズ管理番号では、消込伝票の自動仕訳に対するカスタマイズをまとめています。
組織と取引組織間の消込処理
売上/仕入請求伝票と、入金/支払伝票とが異なる組織[AD_Org_ID]と取引組織[AD_OrgTrx_ID]間で行われた際に、整合性のある仕訳となるようにしました。
2022年9月1日以降(v9)
◆得意先債権勘定/仕入先債務勘定/売上割引勘定/仕入割引勘定/貸倒損失勘定
売上/仕入請求伝票の組織と取引組織で仕訳が起票されます。基本方針として、債権債務の勘定科目には、売上/仕入請求伝票の情報が引き継がれるようにしました。
そして割引と貸倒損失の勘定科目には、売上/仕入請求伝票の情報と入金/支払伝票の情報が引き継がれるようにしました。
◆入金仮勘定/支払仮勘定
入金/支払伝票の組織と取引組織で仕訳が起票されます。基本方針として、入金仮勘定や支払仮勘定などは、入金/支払伝票の情報を引き継ぐようにしました。
◆為替差損益勘定
システムコンフィグ設定の「JP_APPLY_PAYMENT_RATE_TO_INVOICE」が"N"の場合、為替損益は、基本的に貸借の差額として計算されるようになりますので、入金/支払の伝票の情報も、売上/仕入請求伝票の情報も特に引き継ぐようなことはありません。
「JP_APPLY_PAYMENT_RATE_TO_INVOICE」が"Y"の場合、売上/仕入請求伝票の情報と入金/支払伝票の情報の両方が引き継がれます。
2022年8月26日まで(v9)
◆得意先債権勘定/仕入先債務勘定
- 売上/仕入請求伝票の組織と取引組織で仕訳が起票されます。
◆入金仮勘定/支払仮勘定/売上割引勘定/仕入割引勘定/貸倒損失勘定/為替差損益勘定
- 入金/支払伝票の組織と取引組織で仕訳が起票されます。
契約管理
契約会計情報に設定されている債権/債務の勘定科目をもとに、消込処理が行われるようにしました。
◆2022年8月27日(v9)以降
債権/債務の勘定科目及び為替差損益、貸倒損失、割りきの勘定科目には、基本方針として、契約管理の情報を引き継ぐようにしました。
異なる取引先マスタ間での消込処理の自動仕訳
債権債務の消込を異なる取引先マスタ間で行った結果を自動仕訳に反映させるカスタマイズです。このプラグインは、"【JPIERE-0026】異なる取引先マスタ間での債権債務の消込"とセットで利用する事を想定しています。
売上/仕入請求伝票で、為替レートを上書きしており、一部入金/支払時に為替差損益が発生する場合の不具合修正
2022年8月27日
売上/仕入請求伝票で為替レートを上書きしており、一部入金もしくは一部支払いにおいて為替差損益が発生する場合に、上書きされてる為替レートを使用せずに為替差損益を計算している不具合を修正しました。
消込伝票の為替レート
2022年9月1日
消込伝票の為替レートの適用ロジックをシステムコンフィグ設定で変更できるようにしました。
【重要】消込伝票の為替レートの適用ロジック
システムコンフィグ設定で「JP_APPLY_PAYMENT_RATE_TO_INVOICE」を"Y"か"N"に設定することで、消込伝票の為替レートの適用ロジックを切り替えることでできるようにしました。詳しくは下記のコンテンツを参照して下さい。
更新情報
2022年10月13日(v9):消込伝票の債権/債務の勘定科目を、売上/仕入請求伝票の取引先から取得するように修正
消込伝票の債権/債務の勘定科目が入金/支払伝票の取引先から取得していたのを、売上/仕入請求伝票の取引先から取得するように修正しました。
2022年9月1日(v9):消込伝票の為替レート
消込伝票の為替レートの適用ロジックを改善しました。
2022年8月28日(v9):税金調整の仕訳に税金の情報や契約管理の情報を引き継ぐように修正
税金調整の仕訳に、税金の情報や契約管理のその他情報を引き継ぐように修正しました。
2022年8月27日(v9):売上/仕入請求伝票で、為替レートを上書きしており、一部入金/支払時に為替差損益が発生する場合の不具合修正
売上/仕入請求伝票で為替レートを上書きしており、一部入金もしくは一部支払いにおいて為替差損益が発生する場合に、上書きされてる為替レートを使用せずに為替差損益を計算している不具合を修正しました。
2022年8月27日(v9):消込伝票で起票される費用収益の勘定科目には売上/仕入請求伝票の組織と取引組織を代入するように変更
消込伝票で起票される費用収益の勘定科目には売上/仕入請求伝票の組織と取引組織を代入するように仕様変更致しました。これは、消込伝票で起票される費用収益の責任部署は、売上を計上する部署にする方が管理会計的に好ましいと判断したためです。
2022年6月3日(v9):取引組織間の消込処理
売上/仕入請求伝票と、入金/支払伝票とが異なる取引組織[AD_OrgTrx_ID]間で行われた際に、整合性のある仕訳となるようにしました。
2022年6月3日(V9):カスタマイズの管理名称変更
「【JPIERE-0052】異なる取引先マスタ間での債権債務の消込の自動仕訳」から、「【JPIERE-0052】JPiereの消込伝票の自動仕訳カスタマイズ」に変更しました。この事により、このカスタマイズ管理番号で、消込伝票の自動仕訳に関するカスタマイズを集約して管理して行きます。
2017年10月9日
JPIERE-0363:契約管理の開発に伴い異なる取引先マスタ間での債権債務の消込の自動仕訳のカスタマイズをJPiere Base Pluginのカスタマイズ区分に移行しました。
- 削除(JPMS):org.compiere.acct.Doc_AllocationHdr
- 追加(JPBP):jpiere.base.plugin.org.compiere.acct.Doc_AllocationHdrJP