iDempiere(アイデンピエレ)では「得意先(Customer)」も、「仕入先(Vendor)」も「従業員(Employee)」も、「取引先(Business Partner)マスタ」で管理します。この取引先マスタは、必ずしも1法人が1取引先マスタになるとは限りません。
例えば、得意先が店舗展開している業界で、請求書をその店舗ごとに発行する必要があるケースでは、取引先マスタを店舗ごとに登録する必要があります。
JPiereでは、取引先マスタに法人マスタを1つ設定できるようになっています。取引先マスタと法人マスタは、1:Nの関係になります。
法人マスタのウィンドウは次のようなイメージになります。
法人マスタは複数の取引先マスタを束ねる役割りがありますので、リファレンス(参考情報)として取引先の本部を意味する主管取引先を設定するようにしています。
法人マスタと企業グループマスタの関係はN:Nです。これは1つの法人は複数の企業グループに属する可能性があるためです。
企業グループマスタタブ
企業グループマスタタブでは、企業グループを登録します。
企業グループマスタには、複数の法人マスタが結びつく想定ですので、その中から本社となる法人マスタを主管法人マスタとして登録する事を想定しています。
所属法人タブ
所属法人タブでは、企業グループに属する法人を登録します。
【補足説明】法人マスタと企業グループマスタのカスタマイズ方法
iDempiereに法人マスタと企業グループマスタを追加して、DUNSナンバーを一括更新するカスタマイズは下記のiDempiereトレーニングの演習問題として組み込まれています。
追加テーブル
◆JP_Corporation(法人マスタ)
◆JP_Corporation_Trl(法人マスタの翻訳テーブル)
◆JP_CorporationGroup(企業グループマスタ)
◆JP_CorporationGroup_Trl(企業グループマスタの翻訳テーブル)
◆JP_GroupCorporations(所属法人)
追加カラム
◆C_BPartnerテーブルにJP_Corporation_IDカラムの追加
追加クラス
- MCorporation.java(X_JP_Corporation.java、I_JP_Corporation.java)
- MCorporationGroup.java(X_JP_CorporationGroup.java、I_JP_CorporationGroup.java)
- MGroupCorporations.java(X_JP_GroupCorporations.java、I_JP_GroupCorporations.java)
2024年12月4日(v11)
◆データアクセスレベルを"全部"に変更しました
連結経営管理のプラグインの開発に伴い、法人マスタ(JP_CorprationテーブルとJP_Corpration_Trlテーブル)、企業グループマスタ(JP_CorprationCroupとJP_CorprationCroup_Trlテーブル)、JP_GroupCorporationsテーブルのデータアクセスレベルを"テナント+組織"から"全部"に変更しました。そして、それに伴いXクラスとIクラスを再作成しました。
2017年2月18日
法人マスタに下記の管理項目を追加しました。
- 業種マスタ(JP_IndustryType_ID)
- 法人種別(JP_CorpType)
- 敬称(C_Greeting_ID)
- URL(URL)
- 資本金(JP_Capital)