オープンソースのBIとして定評のあるJaspersoftのレポートデザインツールJaspersoft Studio(旧iReport)で作成したレポート定義をオープンソースのERP iDempiereで出力する際にはPDFで出力されます。ここでは、そのPDFでの出力に際し、日本語を出力するための各種設定を調査及び研究し、その成果をまとめています。
Jaspersoft Studio(旧iReport)の設定
日本語を出力するためには、Jaspersoft Studioで日本語を表示したいエレメントのプロパティで"PDF Font Name"と"PDF Encoding"を設定する必要があります。
日本語を表示したいエレメントを選択したら、プロパティのタブの">>"をクリックして"Adbanced"をクリックすると"PDF Font Name"と"PDF Encoding"を設定する事ができます。
PDF Encodingの設定
iDempiereでJasper Studioで作成したレポート定義を日本語でPDFに出力する場合、次のいずれかのエンコーディングを選択します。
- UniJIS-UCS2-H(Japanese) → Adobe-Japan1(アドビ社が定めた日本語の表記に使われる文字コレクションの名称)のUnicodeエンコーディング
- UniJIS-UCS2-V(Japanese) → UniJIS-UCS2-Hの縦書き
- UniJIS-UCS2-HW-H(Japanese) → UniJIS-UCS2-Hと同じ、ただし英文字を半角に置き換える
- UniJIS-UCS2-HW-V(Japanese) → UniJIS-UCS2-HW-Hの縦書き
PDF Font Nameの設定
iDempiereでJasper Studioで作成したレポート定義を日本語でPDFに出力する場合、次のフォントのどちらかにします。
- HeiseiKakuGo-W5 → ゴシック
- HeiseiMin-W3 → 明朝