Wanda POS(ワンダ ポス)
Wanda POSとは"uniCenta POS" + "ActiveMQ" + "ERP(iDempiere)"の統合POSソリューションです。そういった意味で、プラグインとう枠組みには収まりきれませんが、uniCenta POS(狭義のWanda POS)とiDempiereのデータを同期するのに、iDempiere側でWanda POS integrationtとうプラグインを使用するので、プラグインのひとつとして調査及び研究し、その成果をまとめています。
ページ目次
- Wanda POSとは
- Wanda POSを使用するための環境構築
- iDempiereとWanda POSとのデータインターフェース
- Wanda POSの操作方法
- その他の資料
- 参考サイト
- 関連サイト
- 関連するコンテンツ
Wanda POS = "uniCenta POS" + "ActiveMQ" + "ERP(iDempiere)"
uniCenta POS
Unicenta POSは、オープンソースのPOSシステムで、単独でインストールし活用する事ができます。iDempiereと同期をとる必要はありません。iDempiereとはまったく別物のシステムです。しかし、もともとがOpenbravo POSであった事から、iDempiereとの親和性は高いと言えます。
ActiveMQ(アクティブエムキュー)
ActiveMQは、アパッチ財団により開発されているJava Message Serviceを実装したメッセージ関連のオープンソースのミドルウェアです。Wanda POSにおいては、iDempiereとuniCenta POSとのデータの橋渡し役を担います。
ActiveMQは非同期でメッセージをやり取りする事ができますので、uniCenta POSはネットワークと繋がっていないスタンドアローン状態で活用し、後でiDempiereにデータを送信するというような運用も可能です。
ActiveMQについての詳しい情報は下記のサイトを参照して下さい。
Wanda POSとは"uniCenta POS" + "ActiveMQ" + "ERP(iDempiere)"の統合POSソリューションです。Wanda POSを動作させるためには、それぞれのシステムをインストールする必要があります。ここでは、下記の"The Integration of iDempiere nad Wanda POS Documentation"を参考に、Wanda POSの動作環境を構築する手順を調査及び研究し、その成果をまとめています。
※Wanda POSには下記のサイトに充実したドキュメントが掲載されています。http://sourceforge.net/projects/wandaposdapos/files/docs/
まずはiDempiereのインストールを行って下さい。
iDempiereにWanda POSインテグレーションのプラグインをインストールする
下記のソースフォージのサイトより、Wanda POSインテグレーションのプラグイン(cm.itkamer.wandapos-integration_X.X.X.jar ※Xバージョン番号)をダウンロードし、Felix Consoleからインストールして下さい。
プラグインをインストールすると、次のようなメニューが追加されます。
追加されたメニューは次の通りです。
- Wanda POS Synchronisation Workflow…クライアントとなるWanda POSとiDempiereを同期をとる手順を表示します。
- Export Data to Queu…品目マスタ、取引先マスタをiDempiereからActiveMQサーバーにエクスポートします。
- Import Order from Wanda POS…すべてのWanda POSから受注データをiDempiereにインポートします。
- Process Imported Orders
- Turn ActiveMQ ON…ActiveMQサーバーを起動します。
- Turn ActiveMQ OFF…ActiveMQサーバーを停止します。
ActiveMQのインストール
ActiveMQをダウンロードします。あらかじめコンフィグ設定してあるActiveMQや、ユーティリティーとして活用できるスクリプトが下記のサイトからダウンロードする事ができます。
ユーティリティーのスクリプトを既にダウンロードしている方や、ActiveMQの設定を理解されている方は下記のサイトより最新版のActiveMQをダウンロードする事ができます。
ここからは、ソースフォージのサイトより予めコンフィグ設定がしてあるActiveMQを使用したウィンドウズ環境へのインストール方法を説明します。
ソースフォージからActiveMQをダウンロードしたら、解凍し、%IDEMPIERE_HOME%(iDempiere-serverフォルダ)のutilisフォルダの中に置きます。
activempフォルダのbinフォルダの中にある、activemp.batを実行(ダブルクリック)すると、AtiveMQが起動します。
起動が完了すると、ブラウザで"http://localhost:8161/admin/"にアクセスすると下記の画面が表示されます。
Wanda POSのインストール
Wanda POSの広義が"uniCenta POS" + "ActiveMQ" + "ERP(iDempiere)"の統合POSソリューションだとすると、狭義はスタンドアローンで実行する事ができるデスクトップアプリケーションです。ここでは、そのデスクトップアプリケーションをインストールします。
Windows用のインストーラーは下記のサイトにあります。
インストール自体は他のデスクトップアプリケーション同様に、インストーラーが自動で適切に実施してくれますので、特に難しい事は無いと思います。不安な方は下記の資料を参照して下さい。
iDempiereとWanda POSは、ActiveMQサーバーを仲介してデータのやりとりを行います。iDempiereからWanda POSには、品目マスタと取引先マスタが渡されて、Wanda POSからiDempiereには受注データが渡されます。これは、OpenBravo POSでも同様です。
iDempiereからActiveMQへ品目マスタと取引先マスタのデータを送信する
"Export Data to Queue"プロセスで、iDempiereの品目マスタと取引先マスタのデータをActiveMQサーバへ送信する事ができます。
Wanda POSへActiveMQから品目マスタと取引先マスタのデータをインポートする
Wanda POSからActiveMQへ受注データを送信する
iDempiereへActiveMQから受注データをインポートする
Wanda POSのWebサイト