AB01:基本業務プロセス
一般的に業務アプリケーションで管理する業務データは、「トランザクションデータ」と「マスタデータ」に分類されます。業務アプリケーションを学ぶということは、その業務アプリケーションのトランザクションデータとマスタデータについて学ぶという事です。基本的な業務プロセスを学ぶこの講座では、iDempiere/JPiereのトランザクションデータとマスタデータについて学びます。
iDempiereの数あるトレーニングの中でもっとも基本となる入門コースとなります。
この講座の前半では、iDempiereの業務機能の中心となる販売管理、購買管理、債権債務管理、在庫管理の概念を理解し、基本的な操作を習得します(※会計については概要説明のみ)。
後半では、1つの会社(テナント)を作成しながら、主要なマスタの役割や機能を学びiDempiereの理解を深めていきます。
AB01:基本業務プロセスの2つの目標
◆「伝票」の役割や機能を理解して、基本的な操作ができるようになる!
iDempiere/JPiereでは、トランザクションデータのことを「伝票」と言っています。iDempiere/JPiereには、取引の種類に応じて色々な「伝票」が用意されており、それらの伝票を使って、基幹業務と言われるような各種業務を管理できるようになっています。
色々ある「伝票」の役割や機能を理解して、基本的な操作ができるようになることが、この「AB01:基本業務プロセス」の目標です!!
伝票への理解が深まれば、導入企業の業務にiDempiere/JPiereをどのように適合させれば良いのか、具体的なイメージができるのではないかと思います。
◆主要なマスタの役割や機能を理解して、初期設定ができるようになる!
iDempiere/JPiereには企業の業務を管理する基礎データとなる「マスタデータ」が数多く存在しています。この「AB01:基本業務プロセス」では、色々あるマスタの中でも特に重要なマスタを中心に解説して、初期設定ができるようになることを目標としています。
システムエンジニアの方だけの受講であれば2日間、システムにあまり詳しくない業務担当者の方も受講される場合には3日間をオススメします。
テキストは下記の4冊になります。
- AB01-01: 販売管理/債権管理編
- AB01-02: 購買管理/債務管理編
- AB01-03: 在庫管理とその他の業務機能編
- AB01-04: マスタ編
AB01-01: 販売管理/債権管理編
◆業務機能の全体像と基礎知識
- iDempiere/JPiereの業務機能の全体像
- 伝票の基礎知識
- 企業モデリング入門
◆販売管理
- 販売管理の基本業務プロセス
- 受注管理の基本機能
- 出荷納品管理の基本機能
- 売上請求管理の基本機能
- まとめ請求書
- 見込顧客管理と見積管理
- 契約管理と高度な収益の認識と見越繰延
◆債権管理
- 債権管理概要
- 出納帳の入金記帳
- 出納帳の入金記帳と(債権の)消込処理
- 入金伝票での(債権の)消込処理
- 入金データのインポートと債権の自動消し込み
- まとめ入金伝票とまとめ入金伝票の作成準備
- その他の債権管理の基本機能
AB01-02: 購買管理/債務管理編
◆購買管理
- 購買管理の基本業務プロセス
- 発注照合と請求照合
- 発注管理の基本機能
- 入荷管理の基本機能
- 仕入請求管理の基本機能
- 直送
- 相見積管理と購買依頼管理
- 契約管理と高度な費用の認識と見越繰延
◆債務管理
- 債務管理概要
- 出納帳の出金記帳
- 支払伝票での消込処理
- 出納帳の残高振替(資金移動)
- 相対伝票と債権/債務の相殺
- まとめ払いと振込データ作成
- その他の債務管理の基本機能
AB01-03: 在庫管理とその他の業務機能編
◆在庫管理
- 在庫管理概要
- 在庫移動伝票
- 棚卸伝票
- 社内使用在庫伝票
- プロジェクト使用在庫伝票
- 返品管理
- 「組織倉庫」と「物理倉庫」と「共有在庫」
- 属性
- その他の在庫管理の基本機能
◆その他の業務機能
- 生産管理概要
- 会計管理概要
- ワークフロー概要
- 顧客管理概要
- その他の業務管理に関連する主な機能
AB01-0:4 マスタ編
◆テナントの初期セットアップ
- 企業モデリング
- テナントの作成
- 組織マスタ
- 倉庫と保管場所の設定
- 会計初期設定
- 税金情報マスタ(消費税等の設定)
- 銀行及びアカウント(口座)設定
- 伝票タイプ
- 取引先マスタ
- 職責とユーザー(権限管理)
- メニューツリー
- 品目マスタ
- プライスリスト(価格表)と自動割引設定
- 適用科目
- テナントの初期化
- AB01:基本業務プロセスは2日間コースと3日間コースが選べます。コースの内容はどちらも同じですが、2日間コースは3日間のコースを短縮して行うため、少人数でシステムエンジニア向けのコースになっています。3日間コースは、2日間コースに比べ時間的にゆとりがある事から大人数向けで、システムにあまり慣れていない業務担当者の方も受講される場合におススメの日程となっています。
- iDempiereの導入を検討されている方/導入予定の企業の業務担当者/システムエンジニア・プログラマなどにおススメのコースです。
- 演習にはクラウド上に構築した環境を利用します。受講する方がiDempiereの環境を個別に用意する必要はありません。
- 受講する方は主要ブラウザがインストールされているパソコンとインターネットに接続できる環境をご用意ください。
トレーニングを希望される方は、問い合わせフォームより企業名、申込者氏名、連絡先、予定受講人数等を入力しお問い合わせください。