iDempiereにはログイン直後に表示されるガジェットで"最近のアクセス項目(Recent Item)"というのがあり、直近で編集したデータへのリンクが表示されます。
この最近のアクセス項目ガジェットですが、確かにあれば便利な時があるかと思いますが、これまでJPiereでは、使用できないように設定していました。理由は単純に、パフォーマンスが良くなかったからです。あれば便利かもしれませんが、無くても業務処理に支障はありませんし、この最近のアクセス項目を使用する事によるパフォーマンスへの影響は(個人的に)無視できるレベルではなかったので、JPiereでは使用できないように設定していました。
しかしながら、IDEMPIERE-3169:recent item do a lot query でパフォーマンスの改善が行われましたので、このコンテンツでは、最近のアクセス項目ガジェットをJPiereで復活させる方法について調査及び研究し、その成果をまとめておきたいと思います。
ダッシュボードコンテンツ編集ウィンドウで、Recent ItemsのアクティブフラグをONにする
システムクライアントにログインして、ダッシュボードコンテンツ編集ウィンドウにアクセスし、Recent ItemsのアクティブフラグをONにして下さい。
システムコンフィグ設定の変更
次の2つシステムコンフィグ設定を変更して下さい。
- RecentItems_MaxSaved … iDempiereの初期値は50です。
- RecentItems_MaxShown … iDempiereの初期値は10です。
最近のアクセス項目ガジェットを表示する
システムの全体的な設定はここまでの説明で終了ですが、個人の設定として、最近のアクセス項目ガジェットが表示されないようになっている場合がありますので、そのような場合は表示されるように設定して下さい。
画面右上の「プレファレンス」をクリックし、表示されるポップアップの下の「ガジェット管理」をクリックします。
最近のアクセス項目を右側に移すと表示されるようになります。
【ポイント】それでも「最近のアクセス項目」ガジェットを使用するかどうか検討する
最近のアクセス項目ガジェットのパフォーマンスが改善されたといっても、処理コストがまったく無くなっているわけではありません。使用しない時と比べるれば、負荷が増えます。それは保存する時だけでなく、値を変更しただけでも「最近のアクセス項目」ガジェットの処理が入りますので、同時アクセスが多くなれば、それだけシステムの負荷が高まります。
パフォーマンスが良くなったと言えども、本当に「最近のアクセス項目」ガジェットを使用するかどうかは、検討した方が良いかなと思います。