Compiere(コンピエール)の歴史

 「Compiereコンピエール)」は1999年にオープンソースのERPとして公開されます。

 

 Compiereはソースコードの公開後、開発コミュニティーと、開発の中心人物であったヨルグ・ヤンケ (Jorg Janke)氏が設立したComPiere社(※社名を表すCompiereは"P"を大文字にするのが慣習)が中心になって開発が進められます。Compiereは2002年から4年間、SourceForge(※オープンソースのソフトウェア開発のためにデータの保管と各種サービスを提供しているサイト)のTOP10プロジェクトにランキングされ、2006年には100万ダウンロードを達成するなど、オープンソースのERPとして注目を集めます。

 

 しかし、2006年にComPiere社がベンチャーキャピタルから出資を受けると、Compiereは商業化を強く模索するようになります。このComPiere社の商業化の方針に異を唱えた開発コミュニティーのメンバーが2006年にCompiereから分離して、CompiereをもとにしてADempiereの開発を始めます。


 商業化に舵を切ったCompiereは求心力を失い、ComPiere社は2010年6月にConsona社に買収され、そのConsona社は2012年8月に、CDC Software社と合併してAptean社となっています。ERPソフトとしてのCompiereは現在も存在していますが、オープンソースとして提供されているのは2009年に公開されたバージョン3.3までで、これ以降2013年2月現在の最新バージョン3.8に至るまでソースコードは公開されていません。今後も最新バージョンのソースコードが公開されるかどうかは不明であり、CompiereにはオープンソースのERPとしての発展は期待できない状況です。

 

2012年

9月 Compiere 3.8 リリース。

8月 Consona社とCDCS社が合併してAPTEAN社に。

2011年

2010年

6月 Consona社がComPiere社を買収。

3月 180万ダウンロード達成。

2009年

2008年

2007年

3月 120万ダウンロード達成。

2006年

6月 ComPiere社がベンチャーキャピタルから600万ドルの出資を受ける。

※社名を表す場合はComPiereの”P”を大文字にするのが慣習。

2002年~2005年

2005年から、株式会社アルマスにより日本での「Compiere(コンピエール)」の活用がはじまる。

2002年から4年間 SourceForge Top10プロジェクト入り。

1999年

「Compiere(コンピエール)」がオープンソースとして公開される。