グループ経営管理に活用する
ここでは、オープンソースの業務アプリケーションの活用ポイントではなく、Compiere Distribution(コンピエール ディストリビューション)の活用方法の1つで、グループ経営管理に活用することに焦点をあてたいと思います。
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Compiere Distributionは単体企業で導入できるのはもちろん、グループ企業(複数企業)にも導入できるよう設計されている。
- リアルタイムでグループ企業全体の状況把握が可能に!!
グループ企業だけでなく、フランチャイズ企業や販売会社の管理にも活用できる。
- トランザクションデータは組織毎に区分管理されるので、資本関係に関わらず1つのシステム内で管理が可能!!
- グループ企業やフランチャイズ企業からシステム利用料を徴収し、コスト回収するケースも多い。
- 店舗展開しているような業態にも活用できる。
国内の大手企業ではERPの導入はほぼ一巡したと言われます。しかし、そのあまりにも高額な導入費用とライセンス費用、保守に関連する費用により、海外の系列会社や、販売会社への導入を躊躇しているケースは多いようです。そのようなケースでは、Compiere Distributionの導入テンプレートを作成し、地域ごとのクラウド基盤で動かす事で、海外の事業展開のスピードアップを図りつつ、低コストでグローバルなグループ経営管理が行えます。
Compiere Distributionの導入テンプレートを作成し、地域毎にクラウド展開。
本社(日本)の大手商用ERPと適宜I/F。
【補足説明】二層ERP(Two-tier ERP)
二層ERPとは、日本の本社やグループ会社で稼働しているSAPやOracle EBSなどの超高額なERPと、海外の子会社や販売会社にはCompiere Distributionのような比較的割安なERPを導入しデータ連携を行い、2つのERPを活用してグループ経営を行うという考え方です。
海外の子会社や小さな販売会社にまでSAPやOracle EBSのような超高額なERPを導入できれば理想的だとは思いますが、コスト面で現実的ではありません。しかし、グループ経営を行うにはなんらかの形で、海外の子会社や販売会社にもERPを導入し、データの連携が必要になってきます。そのような課題を解決するための現実的なソリューションとして、二層ERPが注目されています。
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