レポートの開発手法
ほとんどのCompiere Distributionのレポート(帳票)開発には,"レポートエンジン"を使用したレポート開発と、"会計レポート(Financial Report)"によるレポート開発、JasperReportsのレポート作成ツールであるiReportを使用したレポート開発の3つの方法があります。
レポートエンジンを使用したレポート開発は、管理&分析のためにデータを一覧表示する"一覧レポート"と、レイアウトを自由にデザインできる"定型レポート"の2種類のレポートをノンプログラミングで開発する事ができます。レポートの開発にデータベースのビューの作成では対応できない複雑なロジックが必要になった場合は、そのロジックを実装する必要がありますが、このレポートエンジンを使用した枠組み内で開発できるようになっています。
定型レポート
レイアウトを自由にデザインできるレポートです。得意先に送付するような、納品書や請求書に使用する。会社のロゴなども添付表示できます。
一覧レポート
業務担当者が、データを確認するためにデータを一覧表示するレポートです。エクセルのようにデータが行と列で表示され、集計等も行えます。
会計レポート(Financial Report)は仕訳のデータをもとに財務部・経理部のパワーユーザーがレポートを作成する事ができる簡易レポーティングツールです。財務諸表としてBS、PL、CFの作成のほか、管理会計の多次元分析のレポートが作成できます。
経理/財務の知識のあるパワーユーザーであれば、1~2時間程度の研修を受ければ、会計レポートで簡単に多次元分析のレポートが作成できるようになります。
多くのCompiere DistributionではJaspersoft(ジャスパーソフト)のレポートデザインツールiReport(アイレポート)で作成した、レポートレイアウトを取り込み、レポート表示する事ができます。iReportを活用する事で、表現力豊かなレポートを生産性高く作成する事ができます。