グローバル対応
世界中の言語がマスタとして登録されており、XML形式の翻訳ファイルがあれば、色々な言語でGUIを表示する事ができます。システム内で翻訳作業(いわゆる言語辞書登録)を行う事もできます。ログイン時に言語を選択します。
世界中の通貨がマスタとして登録されており、レート登録を行えばすぐに外貨取引が行えます。レートも複数のレートが登録可能で、あらかじめスポットレート、平均レート、期末レート、会社レートなどが登録されています。
仕訳データには会計通貨(機能通貨)と取引通貨の2種類の通貨情報と換算レートを保持します。会計通貨(機能通貨)は会計基準毎に設定が可能です。
海外(特に米国)では、それぞれの会計基準に応じた会計帳簿を作成し業務を行っています。米国では財務会計用の会計帳簿と税務会計用の会計帳簿、管理会計用の会計帳簿の3つを使い分けています。そのためCompiere Distributionでも複数帳簿を作成する事ができるようになっています。日本では通常、1つの会計帳簿を使用して財務会計も税務会計も管理会計も業務を行っているので、この機能を活用するケースはあまりないように思われがちですが、今後IFRSが適用となる企業グループにおいては、国内用の会計帳簿とIFRS用の会計帳簿と2つの会計帳簿が必要になるため、活用するケースも出てくるでしょう。
Compiere Distributionの消費税処理は、世界中の消費税に類似する税金(付加価値税や営業税)を考慮して設計されており、柔軟性が高いです。
- 品目別消費税設定
- 伝票明細単位での消費税計算と伝票単位での消費税計算を選択適用
- 地域別消費税設定
- 税率改正対応(日付により適用する消費税率を判定する)
- 税抜価格と税込価格の処理
- 消費税の複合処理(国税分と地方税分を区分して処理する事が可能)
- 営業税としての費用処理
- 個別税抜方式の自動仕訳
など…
- 【iDempiere Lab】翻訳タブの作り方(2015/7/14の研究日誌)
- 【iDempiere Lab】日本語の翻訳ファイルの適用方法(2013/11/10の研究日誌)
- 【iDempiere標準業務機能】税金設定と税額計算概要