iDempiere7.1の新機能の1つとして、定型レポートにおいて、表示項目の表示/非表示をロジックで制御する事ができるようになりました。このコンテンツでは、その定型レポートの表示項目の制御の機能について調査及び研究し、その成果をまとめています。
印刷書式の書式アイテムタブに、表示ロジックフィールドが追加されています。
試しに、JPiereで受注伝票から出力できるようにしている注文請書にある、角印のイメージ画像を、伝票ステータスによって制御してみたいと思います。
角印のイメージを、伝票ステータスが"完成"の時だけ表示させたいと思います。
角印の書式アイテムの表示ロジックに下記のように入力してみます。
@C_Order_ID.DocStatus@='CO'
【技術情報】表示ロジックに使用できる変数
表示ロジックに使用できる変数は、基本的には書式アイテムになっているカラムです。そのカラムを@で囲むことによって、表示ロジック内で変数として使用できます。
今回の"@C_Order_ID.DocStatus@='CO'"の例では、書式アイテムに伝票ステータス(DocStatus)というカラムがなかったので、参照して取得できるようにロジックを記述しています。この書き方で他のテーブルの値もロジックとして使用する事ができます。
この表示ロジックを設定する事で、伝票ステータスが"完成"になっていない時は角印は表示されず、"完成"の時には角印は表示されました。
上記の場合は、伝票ステータスは"確認中"なので、角印は下記のように表示されません。
こんどは、伝票ステータスを"完成"にします。そすると下記のように表示されました!