【JPIERE-0145】受注伝票から出荷納品伝票明細作成ポップアップ

 オープンソースのERP iDempiereの標準機能では、出荷納品伝票には、Create Fromのボタンが表示されていません。そして表示させるようにしても、入荷伝票用の画面が表示されるので、出荷納品伝票で使用するには不適切でした。

 そこでJPiereでは、出荷納品伝票用のCreate Fromポップアップウィンドウを作成しました。

出荷納品伝票
出荷納品伝票
2017年5月19日修正ポップアップウィンドウ
2017年5月19日修正ポップアップウィンドウ

◆取引先

 出荷納品伝票に入力されている取引先が自動設定されます。このポップアップウィンドウでは変更する事はできません。

 

◆出荷納品伝票と同じ組織倉庫の受注伝票のみ表示

 受注伝票のリストに表示される受注伝票の一覧を、出荷納品伝票と同じ倉庫組織の受注伝票のみにするかどうか制御する事ができます。このフラグをOFFにすると他の組織倉庫の受注伝票も表示されます。

 

◆受注伝票

 出荷処理する受注伝票を選択します。選択した受注伝票の明細がポップアップウィンドウの下半分に表示されます。

 

◆出荷予定保管場所から出荷

 このフラグがONの場合、受注伝票明細に出荷予定保管場所が入力されていれば、作成する出荷納品伝票明細の保管場所に受注伝票明細の出荷予定保管場所が自動入力されます。

 

◆出荷保管場所

 受注伝票明細に出荷予定保管場所が入力されていない場合や、入力されていても、出荷予定保管場所から出荷フラグがOFFになっている場合は、ここに入力されている出荷保管場所を使用して、出荷納品伝票明細が作成されます。

 ここのフィールドの初期値は、出荷納品伝票に物理倉庫が入力されていない場合は、組織倉庫に結びつく保管場所で、デフォルトフラグがONになっている保管場所が自動設定されます。物理倉庫が入力されている場合は、物理倉庫と組織倉庫の両方に結びついている保管場所でデフォルトフラグがONになっている保管場所が自動設定されます。

 

◆物理倉庫で絞り込む

 出荷納品伝票に物理倉庫が入力されていると表示されます。ONにすると表示される受注伝票明細を、出荷予定保管場所の物理倉庫で絞り込む事ができます。

 ポップアップウィンドウが表示される際に、このフラグの初期値をONにするか、OFFにするか、システムコンフィグ設定で制御する事ができます。  

  JP_CREATE_FROM_SHIP_SELECT_PHYHW_CHECKの値を"Y"か"N"で設定して下さい。

 

◆JAN/UPC/EAN

 品目マスタに設定されているJAN/UPC/EANで受注伝票明細を選択する事ができます。

カスタマイズ履歴

初期のポップアップウィンドウ

出荷納品伝票用Create Fromポップアップウィンドウ
出荷納品伝票用Create Fromポップアップウィンドウ

2016年10月27日追加カスタマイズ

 出荷納品伝票に受注伝票フィールドに入力されている受注伝票を、ポップアップウィンドウの受注伝票の選択の初期値としました。これにより、一度出荷納品伝票にヘッダー情報入力時に選択している受注伝票をポップアップで再度選び直すという2回同じ選択をしなくて済むようになりました。

出荷納品伝票で選択した受注伝票の値を、ポップアップウィドウの初期値に設定
出荷納品伝票で選択した受注伝票の値を、ポップアップウィドウの初期値に設定

 

 受注伝票を選択した際に、既に出荷納品伝票明細が作成されている受注伝票明細はポップアップウィンドウに表示されなくしました。これにより、間違って同じ受注伝票明細を2回選択するという誤入力を防ぐことができます。

 

2017年5月19日物理倉庫追加に伴う改修

2017年5月19日修正ポップアップウィンドウ
2017年5月19日修正ポップアップウィンドウ

 JPIERE-0317:物理倉庫の追加に伴い、物理倉庫単位で出荷が行いやすいように改修しました。具体的には、出荷予定保管場所を受注伝票明細に入力している際には、選択欄に物理倉庫を表示するようにしました。そして、受注伝票明細に入力されている出荷予定保管場所から出荷するのか、もしくはポップアップウィンドウで別途指定している出荷保管場所から出荷するのか"出荷予定保管場所から出荷"フラグで判定処理できるようにしました。

技術情報

追加したJavaクラス

  • jpiere.base.plugin.webui.apps.form.JPiereCreateFromShipment
  • jpiere.base.plugin.webui.apps.form.JPiereCreateFromShipmentUI

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