先日、オープンソースのERP iDempiere(アイデンピエレ)が2.1にバージョンアップされ、クライアントの初期設定が少し簡素化されました。
改善内容
クライアントとは、iDempiereの中で一番大きな枠組みです。クライアントは、いくつでも作成することができますが、Compiere(コンピエール)からADempiere(アデンピエレ)、そしてiDempiere2.0までは、そのクライアントを作成する際に、勘定科目の一覧表が必要でした(正確には自動仕訳の初期設定に使用する勘定科目の一覧表が必要でした)。
しかしながら、iDempiereで会計機能を使わない場合は、必要性の少ない設定ではありますし、iDempiereの初心者の方にとっては、ちょっとしたハードルにもなっていたと思います。
そこで、iDempiere2.1からは、勘定科目の一覧表がなくともクライアントの初期設定が行えるようになりました。
Initial Client Setup Process
Initial Client Setup Processに"Use Default CoA"というフラグが追加された事により、勘定科目一覧表(Chart of Account:CoA)を用意しなくても、クライアントの初期設定が行えるようになりました。
クライアントの初期設定
勘定科目エレメントには、自動仕訳に使用される勘定科目だけが登録されています。
会計スキーマの自動仕訳の設定がされているのが確認できます。