iDempiere(アイデンピエレ)プロジェクトのリポジトリーのDevelopmentブランチには、Adaxa CRMが組み込まれていたようです。まだ機能の検証などはしていませんが、他のCRMソフトとの連携を考える前に1つのソリューションとして活用できるのではないかと期待しています。
iDempiereの標準機能にはリクエスト管理というCompiere Distribuiton全体的にCRMとして使用されている機能がありますが、リクエスト管理がクレーム管理的な要素が強いのに対して、Adaxa CRMは見込顧客管理的な要素が強いようです。
iDempiereのコミュニティーが用意しているデモサイトで確認する事ができます。
iDempiereのデモサイトにログインしてメニューボタンをクリックし、Quote-to-Invoice -> Sales Management配下のメニューがAdaxa CRMの部分に該当するようです。
- Sales Rep Dashboard
- Lead
- Sales Oppotunity
- Customer
- Contact
- Sales Stage
Sales Rep Dashboard(営業担当者用ダッシュボード)
営業担当者向けのダッシュボード機能のようです。グラフはダブルクリックするとドリルダウンで該当するデータまで行けるようです。
フォーム(非定型画面)で作られているのかな?・・・と思って、ちょっとアプリケーション辞書の設定を確認してみたら、ウィンドウ(定型画面)で出来ていてびっくりしました。レファレンスの種類にChartというのがあり、画面上にグラフを表示できるようになっているようです。ダッシュボードでトップ画面にグラフが表示されているのは今までも見ていましたが、このようにウィンドウの中にグラフが表示されているのは初めてみたので、かなりびっくりしました。Chat Typeとかで、色々な種類のグラフが作成できそうなので、けっこう活用できそうな気がします。Adaxa CRMだけでなく、グラフ作成機能についても近日中に検証したいなと思います。
Lead(リード)
見込顧客の登録画面のようです。AD_Userテーブル(ユーザーマスタのテーブル)を使用していますね。AD_Userテーブルには通常、取引先の担当者を登録するので、Adaxa CRMではLeadとして活用しているのかなと思います。ユーザーマスタは取引先マスタ(得意先マスタ/顧客マスタ)とも結びつける事ができるので、なるほどなぁ~という感じはします。
Leadタブ
AD_User.IsSalesLead='Y'という条件で表示するレコードを絞り込んでいます。
Activityタブ
C_ContactActivityというテーブルで、Leadと結びつけて営業記録を管理できるようになっているようです。
Sales Opportunity
Sales OpportunityはDocument Noフィールドがある事から、いわゆる伝票的な扱いをするのかなと思われます。受注伝票とリンクするように作られていると思われます。C_Opportunityという新規テーブルの情報を表示しています。
Customer
この画面はいわゆる取引先マスタ画面です。C_BPartnerテーブルの情報を表示させているだけですね。Laedから得意先/顧客になったら、取引先マスタ登録して、Leadであるユーザーマスタと結びつけてねといった所でしょうか。
Contact
取引先の担当者の情報を登録しておくところですね。AD_Userテーブルの情報をActivityと結びつけて管理する画面のようです。
AD_User.C_BPartner_ID IS NOT NULL AND 'Y' = (select c_bpartner.iscustomer from c_bpartner where c_bpartner.c_bpartner_id=ad_user.c_bpartner_id)という条件で表示するレコードを絞り込んでいます。
Sales Stage
Sales Opportunityの伝票のステータス管理に使用されるマスタのようです。
情報ソース
参考サイト
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- 【iDempiere Lab】iDempiere2.0の新機能 Display Type Chart(2013/11/12の研究日誌)